外国がいこく人材じんざい拡大かくだいへ“政策せいさく転換てんかんしん在留ざいりゅう資格しかくなど改正案かいせいあん

2018年10月12日 18時35分

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外国がいこく人材じんざいれの拡大かくだいけて、政府せいふは、2つのあらたな在留ざいりゅう資格しかくもうける出入国しゅつにゅうこく管理法かんりほうなどの改正案かいせいあん骨子こっしをまとめました。現在げんざい大学だいがく教授きょうじゅなど「高度こうど人材じんざい」にかぎられている就労しゅうろう目的もくてき在留ざいりゅう資格しかくを、単純たんじゅん労働者ろうどうしゃふくめた人材じんざいにもひろげるもので、政策せいさく転換てんかんともえそうです。

人手ひとで不足ぶそくおぎなおうと、政府せいふは、来年らいねんがつから外国がいこく人材じんざい拡大かくだい目指めざしていて、12にち関係かんけい閣僚かくりょう会議かいぎで、「特定とくてい技能ぎのう」の「1ごう」と「2ごう」のあらたな在留ざいりゅう資格しかくもうける、出入国しゅつにゅうこく管理法かんりほうなどの改正案かいせいあん骨子こっししめされました。

特定とくてい技能ぎのうごう」は、特定とくてい分野ぶんやで、「相当そうとう程度ていど知識ちしきまたは経験けいけん」をつとみとめられた外国人がいこくじんあたえられ、在留ざいりゅう期間きかん最長さいちょうで5ねんとなっています。また、「特定とくてい技能ぎのうごう」は、「1ごう」を上回うわまわる「熟練じゅくれんした技能ぎのう」をつとみとめられた外国人がいこくじんあたえられます。

在留ざいりゅう期間きかん更新こうしんでき、上限じょうげんもうけられないため、条件じょうけんたせば長期ちょうき滞在たいざい家族かぞく同伴どうはん可能かのうとなります。

就労しゅうろう目的もくてき在留ざいりゅう資格しかくは、現在げんざい大学だいがく教授きょうじゅなど「高度こうど人材じんざい」にかぎられていますが、今回こんかい内容ないようは、単純たんじゅん労働者ろうどうしゃふくめた人材じんざいにもひろげるもので、政策せいさく転換てんかんともえそうです。

政府せいふは、こうした改正案かいせいあん今月こんげつ下旬げじゅん召集しょうしゅうされる臨時りんじ国会こっかい提出ていしゅつする方針ほうしんです。

かん官房長官かんぼうちょうかんは、「全国ぜんこく中小ちゅうしょう事業者じぎょうしゃでは人手ひとで不足ぶそく深刻化しんこくかしており、即戦力そくせんりょくとなる外国がいこく人材じんざい幅広はばひろれる仕組しくみをつくることが急務きゅうむだ」とべました。

そのうえで、「外国人がいこくじんれる環境かんきょう整備せいび必要ひつようで、外国人がいこくじんはたらいてみたいんでみたいとおもえるくに目指めざして、総合的そうごうてき対応策たいおうさく検討けんとうすすめてもらいたい」と指示しじしました。

しん在留ざいりゅう資格しかくるためには

特定とくてい技能ぎのう」の「1ごう」と「2ごう」は、いずれも、日本語にほんご技能ぎのう試験しけん合格ごうかくすれば取得しゅとくできます。

特定とくてい技能ぎのうごう」は日本語にほんご試験しけんで、日常にちじょう会話かいわ程度ていどはなせるとみとめられることが必要ひつようです。また、れる分野ぶんやごとの技能ぎのう試験しけんにも合格ごうかくすることがもとめられます。ただし、3年間ねんかん技能ぎのう実習じっしゅうけた場合ばあいは、いずれの試験しけんける必要ひつようがなくなります。「特定とくてい技能ぎのうごう」は、「1ごう」とおな程度ていど日本語にほんご試験しけんと、「1ごう」よりもむずかしい技能ぎのう試験しけん合格ごうかくする必要ひつようがあるということです。

拡大かくだい人手ひとで不足ぶそく業種ぎょうしゅ限定げんてい

外国がいこく人材じんざい拡大かくだいについて、政府せいふは、あくまで、人手ひとで不足ぶそく深刻しんこく業種ぎょうしゅ限定げんていする方針ほうしんです。これまでに、各省庁かくしょうちょう業界ぎょうかい団体だんたいなどからヒアリングをおこない、農業のうぎょう漁業ぎょぎょう介護かいご建設けんせつ、ビルの清掃せいそうなど14の分野ぶんや検討けんとうされています。

政府せいふは、年内ねんないをめどに、れを拡大かくだいする分野ぶんやめたいとしています。一方いっぽうで、政府せいふは、人手ひとで不足ぶそく解消かいしょうしたと判断はんだんされれば、その分野ぶんやでのれを停止ていししたり、中止ちゅうししたりするとしています。

企業きぎょう日本語にほんご教育きょういく義務ぎむづけ

外国がいこく人材じんざいれる企業きぎょうには、日本語にほんご教育きょういくふくめた生活せいかつ支援しえんや、日本人にほんじん同等どうとう以上いじょう賃金ちんぎん水準すいじゅん確保かくほするよう実質じっしつ義務ぎむづけるとしています。また、不法ふほう滞在たいざいふせ対策たいさく一環いっかんとして、難民なんみん認定にんてい制度せいど悪用あくようなどが目立めだ場合ばあいは、そのくにからあらたな労働者ろうどうしゃれない方針ほうしんです。

出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理庁かんりちょう設置せっち

外国がいこく人材じんざい拡大かくだいわせて、政府せいふは、外国人がいこくじん出入国しゅつにゅうこくなどの管理かんり厳格化げんかくかするため、いま法務省ほうむしょう入国にゅうこく管理局かんりきょくわる「出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理庁かんりちょう」を設置せっちする方針ほうしんです。

野党やとう 外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃ増加ぞうか課題かだい整理せいり

野党側やとうがわは、外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃえた場合ばあい課題かだいなどの整理せいりすすめています。

立憲りっけん民主党みんしゅとうは、日本語にほんご教育きょういくふくめて、生活せいかつ必要ひつようなサポートや、外国人がいこくじんらす自治体じちたいたいするくに支援しえんかたなどを議論ぎろんしていて、ちかとうかんがかたをまとめる方針ほうしんです。

枝野えだの代表だいひょうは、「具体的ぐたいてき制度せいど設計せっけいわれるので、臨時りんじ国会こっかいだけで結論けつろんせるのか。慎重しんちょう議論ぎろんする必要ひつようがある」とべています。

また、国民こくみん民主党みんしゅとうも、外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃ権利けんり保護ほごするため、日本人にほんじん同等どうとう賃金ちんぎん確保かくほする対策たいさくなどの検討けんとうはじめました。

労働ろうどう問題もんだいくわしい弁護士べんごし覚悟かくごってむべき」

今回こんかい政府せいふがまとめた改正案かいせいあん骨子こっしについて、外国人がいこくじん労働ろうどう問題もんだいくわしい指宿いぶすき昭一あきかず弁護士べんごしは、「外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃを、きちんとした制度せいどつくって正面しょうめんかられるという第一歩だいいっぽせたのはよかった。あらたな在留ざいりゅう資格しかく長期ちょうき滞在たいざいみとめられることで外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃにとっても選択せんたく余地よちひろがるうえ、はたらつづけてほしいとかんがえる企業きぎょうにとってもよいことだ」と評価ひょうかしていました。

その一方いっぽうで、「今回こんかい改正案かいせいあん骨子こっしでは、企業きぎょうわって外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃ生活せいかつ言葉ことば支援しえんおこなう『登録とうろく支援しえん機関きかん』がもうけられることになっているが、これまで技能ぎのう実習生じっしゅうせいたいして人権じんけん侵害しんがいをしてきたような悪質あくしつなブローカーがはいってくると、だいへんなことになる。外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃくにときにブローカーにたいして不当ふとうたかいおかねはらわなければならなくなるような事態じたいけなければならず、本気ほんき規制きせいをしていかないとよい制度せいどにはならない」と指摘してきしていました。

また、「文化ぶんか言葉ことばちがいがあるなかで外国人がいこくじん労働者ろうどうしゃやその家族かぞく教育きょういく社会保障しゃかいほしょう問題もんだいなどもふくめてれをすすめていかなければならないが、簡単かんたんではないことだ。『日本にっぽん企業きぎょう社会しゃかい一緒いっしょささえていってもらう仲間なかまつくる』というかんがかた覚悟かくごってむべきで、くに対策たいさくるとともに、企業きぎょうにも負担ふたんしてもらわなければならない」とはなしていました。