マルチ商法に気をつけて 若者中心にトラブル 相談も急増

新年度しんねんど就職しゅうしょく進学しんがくなどで新生活しんせいかつはじまるシーズンです。でも、をつけなければいけないのが若者わかものねらったマルチ商法しょうほういま、トラブルが急増きゅうぞうしています。


今月こんげつにち東京とうきょう新宿しんじゅくにある東京理科大学とうきょうりかだいがくで、新入生しんにゅうせい対象たいしょうにした消費しょうひトラブルについての特別とくべつ講義こうぎおこなわれました。講師こうしつとめたのは東京都とうきょうと消費しょうひ生活せいかつ総合そうごうセンターの相談員そうだんいん
悪質あくしつなネット通販つうはん業者ぎょうしゃ架空かくう請求せいきゅうメールなどとならんで、とく注意ちゅういびかけたのがマルチ商法しょうほうのトラブルです。

国民こくみん生活せいかつセンターによりますと、全国ぜんこく消費しょうひ生活せいかつセンターにせられるマルチ商法しょうほう相談そうだんの3ふんの1は10だいと20だいからで、なかでも10だい相談そうだんは、昨年度さくねんどは423けんと、4年前ねんまえの5ばい急増きゅうぞうしています。

とくに、ここすうねんは、「ネットワークビジネス」などと名前なまええてSNSなどをつうじて勧誘かんゆうし、本来ほんらい保護者ほごしゃくべき同意書どういしょ未成年みせいねん若者わかものかせて契約けいやくむすばせるケースがえています。

講師こうしつとめた相談員そうだんいんは、エステの勧誘かんゆうなどをよそおった「かくれマルチ商法しょうほう」とばれる事例じれい報告ほうこくされていることや、マルチ商法しょうほう友人ゆうじん勧誘かんゆうすると加害者かがいしゃになってしまうと注意ちゅういうながしたうえで、「なにこまったことがきたら消費者しょうひしゃホットラインや最寄もよりの消費しょうひ生活せいかつセンターに相談そうだんしてほしい」とびかけました。

東京都とうきょうと消費しょうひ生活せいかつ総合そうごうセンターは、今後こんご各地かくち大学だいがくまわって特別とくべつ講義こうぎひらくことにしていて、新入生しんにゅうせいは「これから1にんらしをするのでマルチ商法しょうほうなどにをつけたい」とはなしていました。


「ネットワークビジネス」勧誘かんゆう手口てぐちとは

2つの業者ぎょうしゃわせて3年間ねんかん、「ネットワークビジネス」の勧誘かんゆうをしていたという男性だんせいがNHKの取材しゅざいおうじました。

男性だんせいは、就職しゅうしょくのために上京じょうきょうして1年目ねんめ同期どうき社員しゃいんにすすめられて「ネットワークビジネス」をはじめました。「自分じぶん勧誘かんゆうしたひと会員かいいんになれば収入しゅうにゅうられる」といたからです。

わたされた資料しりょうには、サラリーマンの平均へいきん収入しゅうにゅう年々ねんねんがっているとか、医療費いりょうひ自己じこ負担額ふたんがくえているなどとするデータとともに、「ネットワークビジネス」で成功せいこうしたとするひと体験談たいけんだんせられていました。

そのうえで、「4がつ新社会人しんしゃかいじん新入生しんにゅうせい上京じょうきょうしてくる時期じきだ」として後輩こうはい連絡れんらくするようわれ、経験けいけんあさ若者わかもの将来しょうらい不安ふあんをあおって「高収入こうしゅうにゅうられる」と勧誘かんゆうするようアドバイスされたといいます。

さらに、「ネットワークビジネス」というられるようになると、「マルチレベルマーケティング」や「連鎖れんさ販売はんばいき」といかえるよう指導しどうされました。

しかし、100にん勧誘かんゆうしても会員かいいんになるひとは1にんいるいかいないかだったといいます。

この男性だんせいは「先輩せんぱい会員かいいん高級こうきゅう外車がいしゃっていたりして、本当ほんとうにうまくさそってくる。はなしいたその契約けいやくせず、デメリットも調しらべて判断はんだんしたほうがいい」とはなしていました。


被害ひがいった女性じょせい「まずはうたがうこと」

都内とないむ19さい女性じょせいは、去年きょねんがつおさななじみにSNSをつうじてアルバイトの相談そうだんをしたところ、「うまくかせげる方法ほうほうがある」とちかけられました。

わせた喫茶店きっさてんくと、同席どうせきしていたおさななじみの先輩せんぱい名乗なの人物じんぶつから「ネットワークビジネス」としょうする仕事しごと紹介しょうかいされ、入会金にゅうかいきん10まん8000えんはらってセミナーを受講じゅこうするようもとめられたということです。

女性じょせいはらえないとつたえましたが、「みんな学生がくせいローンでりて支払しはらっている」とわれ、紹介しょうかいされた学生がくせいローンで借金しゃっきんをして契約けいやくしました。そのさいに、女性じょせいは、保護者ほごしゃくべき同意書どういしょ自分じぶんかされたほか、契約書けいやくしょ会社かいしゃあずけるようわれたといいます。

その女性じょせいは、おなじように勧誘かんゆうけた高校こうこう時代じだい友人ゆうじんから不審ふしんてんがあると説得せっとくされ、「ネットワークビジネス」を解約かいやくしました。

説得せっとくたった友人ゆうじんは「事務所じむしょではなく喫茶店きっさてんで『おれについてくればよい』などと勧誘かんゆうされたうえ、路上ろじょう契約書けいやくしょにはんこをせとわれ、不信感ふしんかんつのらせました」とはなしています。

女性じょせい先月せんげつ、これまでに支払しはらった10万円まんえんあまりをかえすようもとめましたが、会社かいしゃからは連絡れんらくがなく、消費しょうひ生活せいかつセンターに相談そうだんしたということです。

女性じょせいは「いくら友達ともだちさそわれても、まずはうたがってみることが必要ひつようだとおもいました。らくしてかせげるなどということはないとおもうので、をつければよかった」とはなしています。


専門家せんもんか一生いっしょうかかわるダメージう」

消費者しょうひしゃ被害ひがいくわしい早稲田大学わせだだいがく法科ほうか大学院だいがくいんあと藤巻ふじまきのり教授きょうじゅは、新生活しんせいかつむかえて早々そうそうにマルチ商法しょうほうなどのトラブルにまれるリスクについて「人生じんせい出発点しゅっぱつてん時期じき消費者しょうひしゃ被害ひがいうと、多額たがく負債ふさいかかえてアルバイトにけくれ、学業がくぎょう専念せんねんできなかったり就職しゅうしょく活動かつどうつかえたりすることもある。そのような一生いっしょうかかわるダメージをうことがあるので、とくをつけてほしい。若者わかものがトラブルにわないよう消費者しょうひしゃ教育きょういく充実じゅうじつさせるとともに、被害ひがいった場合ばあい救済きゅうさい措置そち整備せいび必要ひつようだ」とはなしています。

関連かんれんニュース

SNSでねらわれる 悪質あくしつネットビジネスの世界せかい

トラブル 契約けいやく合計額ごうけいがくは1億円おくえんちょう

イージー・ニュース

入学にゅうがくした大学生だいがくせいに「会員かいいんやすビジネスにをつけて」