中国ちゅうごく有名ゆうめい女性じょせいと!」河野こうの外相がいしょうのツイッターをかんがえてみた。

2018ねん02がつ09にち 1624ふん NewsWebEasy
仮名がなレベル

がつまつ河野こうの外務がいむ大臣だいじんがツイッターにアップした1まい写真しゃしんがネットじょう話題わだいになりました。「こわもて」でられる中国ちゅうごく外務省がいむしょう報道官ほうどうかんとの写真しゃしんです。2にん満面まんめんみは関係かんけい改善かいぜんかう日中にっちゅう関係かんけい象徴しょうちょうするようでした。
ツイッターとえば、世界せかいさわがすアメリカのトランプ大統領だいとうりょうのつぶやきがられていますが、河野こうの大臣だいじんも、日本にっぽん政治せいじいえなかでは有数ゆうすうの「つぶやきスト」だとおもいます。ただ、トランプ大統領だいとうりょうのそれとはちがうような…河野こうの大臣だいじんのツイッターをかんがえてみました。(政治部せいじぶ記者きしゃ 外務省がいむしょう担当たんとう つじ浩平こうへい

中国ちゅうごく有名ゆうめい女性じょせいと!」

河野こうの外相がいしょうのツイッターより

イカの真子まこ酸辣湯さんらーたん
シログワイとガチョウにく
子牛肉こうしにくのブラウンソース

じつ美味おいしそうなこのメニュー。1がつ28にち河野こうの大臣だいじん中国ちゅうごく訪問ほうもんしたさい王毅おうき外相がいしょうとのワーキングランチでされたメニューひょうです。河野こうの大臣だいじんがツイッターに投稿とうこうしました。

頻繁ひんぱん投稿とうこうされる大臣だいじんのツイッターをチェックするのは、わたしたち外務省がいむしょう担当たんとう記者きしゃにはかせない仕事しごととなっています。会食かいしょくのメニューを公開こうかいするなんてめずらしいなあとおもながめていると、もっと写真しゃしん投稿とうこうされました。

「With a famous Chinese lady!(中国ちゅうごく有名ゆうめい女性じょせいと!)」というタイトルがついた、あきらかに大臣だいじんりしたとおもわれるツーショット写真しゃしんです。
おどろいたのはその相手あいて。「こわもて」でられる中国ちゅうごく外務省がいむしょうはなはるえい報道官ほうどうかんが、河野こうの大臣だいじんとともに、満面まんめんみをかべていたからです。

いろいろとむずかしい問題もんだいかかえる日本にっぽん外務がいむ大臣だいじんとの笑顔えがお写真しゃしんわたしは、さきに、この投稿とうこうはな報道官ほうどうかん立場たちばわるくしてしまうのではないかとおもいましたが、正直しょうじき、ニュースになるようなおおきなさわぎになるとはおもっていませんでした。

しかし、この投稿とうこうはアップされるなり、またたに3000けん以上いじょうのリツイート。ふだんのリツイートが数百すうひゃくけんほどですから、異例いれいひろがりとえます。新聞しんぶんなどでもげられました。

「すごい!こんなツーショット笑顔えがおたことありません」
素晴すばらしい現代式げんだいしき外交がいこう

コメントらんには賛意さんいしめみが次々つぎつぎせられます。
中国語ちゅうごくごみもすくなくなく、「中国ちゅうごく日本にっぽん関係かんけいがこの笑顔えがおのようにうつくしくなることをねがう」というものもありました。
シンガポールの新聞しんぶん、ストレーツ・タイムズは「河野こうの大臣だいじん、”ツイッター外交がいこう”で勝利しょうり」という見出みだしの記事きじすら掲載けいさいしました。

河野こうの大臣だいじん馬鹿ばかではないのか」

小西こにし議員ぎいんのツイッターより

政界せいかいからも反応はんのうました。民進党みんしんとう小西こにし洋之ひろゆき参議院さんぎいん議員ぎいんがツイッターで痛烈つうれつ批判ひはんしたのです。

河野こうの大臣だいじん馬鹿ばかではないのか。相手あいて中国ちゅうごく政府せいふ報道官ほうどうかんぎない。外交がいこう交渉こうしょう相手あいてですらない格下かくした人物じんぶつだ。その人物じんぶつとニヤケかおでツーショットをるのは外交がいこうではなく中国ちゅうごくへの『朝貢ちょうこう』だ」

これにたいして河野かわの大臣だいじんは、
写真しゃしんとき相手あいての『かく』をかんがえてっているひともいるんだ。つかれそう」投稿とうこうまったかいさない様子ようすです。

日中にっちゅう関係かんけい改善かいぜん方向ほうこうかっているとはおもいますが、沖縄県おきなわけん尖閣諸島せんかくしょとう接続せつぞく水域すいいき中国ちゅうごく潜水艦せんすいかん浮上ふじょうしないままに航行こうこうするなど緊張きんちょうする事態じたいきており、むずかしい問題もんだいかかえています。笑顔えがお写真しゃしんまい問題もんだい解決かいけつするはずはありません。
ただ、注目ちゅうもくあつめたツイートに、ある外務省がいむしょう幹部かんぶは「大臣だいじんならではで、役人やくにんにはできない。すばらしい」と手放てばなしで称賛しょうさんしていました。

中国ちゅうごく海軍かいぐん潜水艦せんすいかん(1がつ

中国ちゅうごくはどうめた?

この投稿とうこうが、中国ちゅうごく政府せいふにどうめられたのかもになるところです。
中国ちゅうごくでは、インターネットが独自どくじ規制きせいされ、ツイッターはられません。ただ、これだけ話題わだいになった投稿とうこう当局とうきょくがチェックしていないはずがありません。抗議こうぎはなかったのだろうか。日本にっぽん外務省がいむしょういてみると、「ていない」との回答かいとうです。

それならば、と北京ぺきんにいる後輩こうはい特派員とくはいんいてみることにしました。すると、後輩こうはい記者きしゃは、すでに中国ちゅうごく外務省がいむしょう関係者かんけいしゃ取材しゅざいしていました。
中国側ちゅうごくがわめは「こうした写真しゃしんれるほど、河野こうの大臣だいじんとの会談かいだんは、日中にっちゅう双方そうほうけた雰囲気ふんいきだった」とのこと。はな報道官ほうどうかんは、ツイッターに写真しゃしん投稿とうこうされるとはおもっておらずおどろいていたようで、どうやらわたし心配しんぱい杞憂きゆうわりそうです。

メディアへの反論はんろんにも使つかわれるツイッター

河野こうの大臣だいじんのツイッターによる発信はっしんは、ときわたしたちメディアへもけられます。

がつ15にち
「これはひどいな。産経新聞さんけいしんぶんはフェイクニュースをつくってながしたとわれても仕方しかたない」

年明としあけに予定よていしていたインド出張しゅっちょうをキャンセルしたのは、UAE=アラブ首長国しゅちょうこく連邦れんぽうひらかれる再生さいせいエネルギーをめぐる国際こくさい会議かいぎ出席しゅっせきするためだったと指摘してきした記事きじたいし、河野こうの大臣だいじんは、実際じっさいはカナダでの北朝鮮きたちょうせん問題もんだいをめぐる協議きょうぎ参加さんかするためだったと反論はんろんしたのです。

ひまつぶしだよ」

政治家せいじかとツイッター」とえば、投稿とうこうひとつで世界せかいさわがせるトランプ大統領だいとうりょうあたまかびます。かく・ミサイル開発かいはつつづける北朝鮮きたちょうせん対応たいおうといった重要じゅうよう政策せいさくですら、ツイッターでつぶやく独特どくとく手法しゅほうです。

河野こうの大臣だいじん場合ばあいはどうなのでしょうか。
わたし以前いぜん激務げきむにもかかわらず、なぜここまで頻繁ひんぱんにツイートしているのか、大臣だいじん本人ほんにんたずねたことがあります。そのさい大臣だいじんは「ひまつぶし程度ていど感覚かんかくだよ」とさくにはなしていました。

たしかに投稿とうこうなかには「国連こくれんのカフェテリアでとりカツカレーが8$!」とか、自分じぶんのことをおどけて「世界一せかいいちかっこいいだろ」とひょうしてみるなど、他愛たあいもないみもすくなくありません。フランクな投稿とうこうおおくのフォロワーをきつける魅力みりょくなのかもしれません。

ただ、現時点げんじてん河野こうの大臣だいじんのツイッターのフォロワーは40万人まんにんちょう内閣ないかくなかでは、安倍あべ総理そうり大臣だいじんかずです。取材しゅざいするがわにとっては、「ひまつぶし」と額面がくめんどおり見逃みのがしてばかりもいられません。内容ないようによっては、外交がいこうにも影響えいきょうあたえることもありえます。

「SNSは政治家せいじかあらたな資源しげん

政治家せいじかとツイッターなどSNSとの関係かんけいについて、政策せいさくとメディアを研究けんきゅうしている東京工業大学とうきょうこうぎょうだいがく西田にしだ亮介りょうすけ准教授じゅんきょうじゅいてみました。

「フォロワーがおおく、ネットじょうでも発信力はっしんりょく政治家せいじかは、人脈じんみゃく学歴がくれきなどとならんでSNSを『あらたな資源しげん』として使つかっている」

メディアに編集へんしゅうされずに直接ちょくせつ国民こくみん発信はっしんすることができるSNSの特性とくせいは、日本にっぽん政界せいかいでもかなり浸透しんとうしてきており、SNSでの発信はっしん今後こんごひろがっていくといいます。

一方いっぽうで、西田にしだ准教授じゅんきょうじゅは、がわ注意ちゅうい必要ひつようだと指摘してきしています。

政治家せいじかは、影響力えいきょうりょく自覚じかくしてSNSを使つかっているので、なに意図いとして発信はっしんしているのかを見極みきわめて、かならずしも額面がくめんどおりにらない慎重しんちょうさも大切たいせつ

今回こんかいのツイッターが反響はんきょうんだことについて、河野こうの大臣だいじん投稿とうこうの4日後にちご記者団きしゃだんからわれたさい、「訪中ほうちゅうしたさいにツイートしたことが、けさになっておおくの新聞しんぶんおなじようにげられたというのをすこ奇異きいかんじている。いま、これだけ国際こくさい情勢じょうせいれているなかで、紙面しめんかなければいけないところはほかにもたくさんあるとおもう」とべました。
反響はんきょう予想よそうした以上いじょうだったのかもしれません。私自身わたくしじしんおもった以上いじょうでした。

数年前すうねんまえから、わたしたちメディアは、ブログやツイッターなどSNSでつぶやく政治家せいじか言葉ことばを、こうでの発言はつげんとして記事きじにするようになりました。なかには、記者きしゃ取材しゅざいけるより、SNSでの発信はっしん優先ゆうせんするようなケースもあります。

今回こんかい河野こうの大臣だいじんのツイッターは、発言はつげんではなく一枚いちまい写真しゃしんでしたが、ひとそれぞれが、ひょう外交がいこう舞台ぶたいではることができないなにかをかんったのだとおもいます。

わたしも、日々ひび発信はっしんされる政治家せいじかのSNSの投稿とうこうにどんな意図いとがあり、またどんな影響えいきょうおよぼすのかをより意識いしきして、取材しゅざいしなければならないとあらためてかんじました。

※プログラムでふりがなをけっているので、 間違まちがっている場合ばあ いもあります。