台湾東部を震源とする地震で大きな被害が出ていることから、東日本大震災で台湾から支援を受けた宮城県南三陸町では、町内に募金箱を設けるなど支援の恩返しをする活動が始まりました。
このうち南三陸町で去年、復興した商店街では、「台湾東部救援金」などと書かれたシールがおよそ30の店舗に配られ、店主たちが、ペットボトルや空き缶に貼って手作りの募金箱を作り、早速、恩返しの募金を呼びかけました。
7年前の東日本大震災で、大きな被害を受けた南三陸町では、台湾からおよそ22億円の義援金が寄せられ3年前に公立の病院が再建されていて、海外からでは最も多額の支援を受けた台湾と町民レベルの交流も盛んに行われてきました。
商店街でのり屋を営む62歳の男性は、「ニュースで台湾の被害を見て、『ひと事ではない』と感じました。支援をしてくれた台湾の人たちの力に少しでもなればいいなと思います」と話していました。
また町の施設では、役場の担当者などが集まって恩返しの活動について議論をし、募金や支援の活動を町内でどのように広げていくかや、町の外からも募金を受けつける方法について検討しました。
南三陸町の佐藤仁町長は、「病院の再建では台湾から多大なる支援を頂いた。今回は台湾へ恩返しをする番なので、募金や支援への協力を広く呼びかけていきたい」と話していました。
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