将来しょうらい世界的せかいてき需要じゅようすと予想よそうされている超小型ちょうこがた衛星えいせいていコストこすとげようと、JAXA=宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう実験用じっけんよう開発かいはつした世界せかい最小さいしょうクラスのミニロケットが、3日午後にちごごふん鹿児島県かごしまけん内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測所かんそくじょからげられました。ミニロケットは搭載とうさいした超小型ちょうこがた衛星えいせい予定よてい軌道きどう投入とうにゅうし、実験じっけん成功せいこうしました。


JAXAがあらたに開発かいはつした全長ぜんちょうおよそ10メートルの世界せかい最小さいしょうクラスのミニロケットは東京大学とうきょうだいがく開発かいはつした超小型ちょうこがた衛星えいせいせて、3日午後にちごごふん鹿児島県かごしまけん内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測所かんそくじょからげられました。

ミニロケットは衛星えいせいおおっている先端せんたんのカバーや1段目だんめのエンジンをはなしながら上昇じょうしょうつづけ、超小型ちょうこがた衛星えいせい予定よてい軌道きどう投入とうにゅう実験じっけん成功せいこうしました。

このミニロケットは去年きょねんがつ最初さいしょげがおこなわれましたが、飛行中ひこうちゅう機体きたい状態じょうたいしめすデータが途絶とだえたことから飛行ひこう中断ちゅうだんされていて、2度目どめ挑戦ちょうせんでの成功せいこうとなりました。

超小型ちょうこがた衛星えいせい上空じょうくうから地上ちじょう観測かんそくすることによって、自然しぜん災害さいがい発生はっせい農作物のうさくもつ生育せいいく状況じょうきょう確認かくにんなど宇宙うちゅうビジネスの分野ぶんやでさまざまな活用かつようができることから世界的せかいてき需要じゅよう増加ぞうか予想よそうされていて、わせて、げコストをげるための専用せんようのミニロケットの開発かいはつさかんになっています。

今回こんかいげられたミニロケットや衛星えいせいには、コスト削減さくげんのため家電かでん製品せいひんなどに使つかわれる民生用みんせいよう部品ぶひん実験的じっけんてき使つかわれていて、JAXAなどでは今回こんかいげでられるデータを民間みんかん企業きぎょうにも積極的せっきょくてき活用かつようしてもらい、日本にっぽん宇宙うちゅうビジネスのすそひろげたいとしています。


超小型ちょうこがた衛星えいせいビジネスの試金石しきんせき

世界せかい最小さいしょうクラスとなる今回こんかいのミニロケットは、需要じゅよう増加ぞうか予想よそうされるはこべるサイズの超小型ちょうこがた衛星えいせいげるために、JAXA=宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうが、これまで地球上ちきゅうじょうぞら観測かんそく使つかわれてきた2だんしきのロケット「SS-520」を3だんしきにすることで、あらたに開発かいはつしました。

「520」はロケットの直径ちょっけいがわずか520ミリしかないことからつけられています。ミニロケットの開発かいはつにあたっては低価格ていかかくでのげを目指めざねらいから、これまでの技術ぎじゅつ活用かつようするだけでなく、ロケットの電子でんし部品ぶひん家電かでん製品せいひん携帯けいたい電話でんわなどわたしたちの生活せいかつ身近みぢか製品せいひん使つかわれているものとおな民生用みんせいよう部品ぶひんがいくつも採用さいようされました。

また、大型おおがたロケットに搭載とうさいされているような、飛行中ひこうちゅう機体きたいのバランスを調整ちょうせいする高価こうか機能きのう省略しょうりゃくされるなど、システムや設備せつび簡素化かんそかすすめられました。

この結果けっかげにかかる費用ひようはロケットと衛星えいせいわせておよそ5億円おくえんと、JAXAのほかのひとこう衛星えいせいげにくらべて数十分すうじゅっぷんの1におさえられています。今回こんかい実験じっけんは、ロケットのていコストこすと信頼性しんらいせい両立りょうりつさせ、世界的せかいてき競争きょうそうはげしくなる超小型ちょうこがた衛星えいせいげビジネスに日本にっぽん参入さんにゅうしていけるのか、その試金石しきんせきとなるものでした。


競争きょうそう激化げきかのミニロケット開発かいはつ

超小型ちょうこがた衛星えいせい需要じゅよう増大ぞうだいにともない、げをていコストこすとおこなえるようにしようとミニロケットの開発かいはつさかんになっています。

これまでげられてきた人工じんこう衛星えいせいは、おもさが2トンをえるような大型おおがたのものがおおく、気象きしょう観測かんそく通信つうしんなどのために政府せいふ機関きかんげるものが主流しゅりゅうで、ロケットも大型化おおがたかすすみました。

一方いっぽうで、ここすうねんは、電子でんし部品ぶひん高性能こうせいのうによって、はこびが可能かのうなサイズの超小型ちょうこがた衛星えいせい開発かいはつされ、宇宙うちゅう空間くうかん利用りようしたさまざまなビジネスに活用かつようするうごきがひろまりました。

これにわせて、超小型ちょうこがた衛星えいせいていコストこすとげられるようにしようとミニロケットの開発かいはつさかんになっています。先月せんげつ21にちには、アメリカのベンチャー企業きぎょう「ロケットラボ」が開発かいはつした全長ぜんちょう17メートルの超小型ちょうこがた衛星えいせいせたミニロケットがあらたにニュージーランドに整備せいびした発射はっしゃじょうからげられ、衛星えいせい予定よてい高度こうどはなして超小型ちょうこがた衛星えいせいのためのミニロケットとしてはつ成功せいこうとなりました。この会社かいしゃでは、需要じゅようたかまりにこたえるために、将来しょうらいしゅうに1回以上かいいじょうげを目指めざすことにしています。

日本にっぽんでも北海道ほっかいどうのベンチャー企業きぎょう「インターステラテクノロジズ」が超小型ちょうこがた衛星えいせい専門せんもん搭載とうさいする格安かくやすのミニロケットの開発かいはつすすめ、げビジネスへの参入さんにゅう目指めざしていて、2020ねん北海道ほっかいどう大樹町たいきちょうからげたいとしています。

また、キヤノンきやのん電子でんしなど4しゃ共同きょうどう設立せつりつした会社かいしゃは、2021ねんまでに超小型ちょうこがた衛星えいせいげるロケットの開発かいはつ検討けんとうしていて、現在げんざい発射はっしゃじょう建設けんせつ場所ばしょについて国内外こくないがい複数ふくすう候補地こうほちから選定せんていすすめています。これについては、和歌山県わかやまけん串本町くしもとちょう町内ちょうないにある荒船あらふね海岸かいがん周辺しゅうへんへの誘致ゆうち目指めざしています。


宇宙うちゅうビジネス目指めざ企業きぎょう期待きたい

超小型ちょうこがた衛星えいせいていコストこすとげられるミニロケットの誕生たんじょうに、日本にっぽんのベンチャー企業きぎょう期待きたいせています。

宇宙うちゅうビジネスへの参入さんにゅう目指めざすベンチャー企業きぎょう「アクセルスペース」です。おもさ100キロほどの超小型ちょうこがた衛星えいせい50をことしから順次じゅんじげる計画けいかくで、2022ねんまでに地球上ちきゅうじょうを24時間じかん体制たいせい観測かんそくできるサービスをはじめたいとしています。

石油せきゆパイプラインの保守ほしゅ点検てんけん船舶せんぱく航路こうろ把握はあく、リゾート施設しせつ防犯ぼうはんのための監視かんし業務ぎょうむなどを上空じょうくうから衛星えいせい使つかっておこなうことであらたなビジネスを展開てんかいしたいとかんがえています。

人工じんこう衛星えいせい使つかえば、ひとくるま、それにもののうごきを分析ぶんせきする経済けいざい予測よそく農場のうじょう森林しんりんなどの資源しげん管理かんり自然しぜん災害さいがい被害ひがい把握はあくなどが簡単かんたんにできるようになることから、海外かいがいでもおおくのベンチャー企業きぎょうがビジネス展開てんかい目指めざしています。

こうしたビジネスを展開てんかいするうえ課題かだいとなっているのが衛星えいせいげるためのロケットです。これまでは超小型ちょうこがた衛星えいせい専用せんようげるロケットがなく、大型おおがたのロケットにほかの衛星えいせい相乗あいのりするかたちげるしかありませんでした。

この場合ばあい超小型ちょうこがた衛星えいせいをビジネスじょう必要ひつようとなる軌道きどう投入とうにゅうしようとしてもさまざまな制約せいやくてくるため、費用ひようやす専用せんようのロケットの誕生たんじょうのぞまれているのです。

アクセルスペースの中村なかむら友哉ゆうや代表だいひょうは「超小型ちょうこがた衛星えいせい事業じぎょう継続的けいぞくてき拡大かくだいしていくためには専用せんようのロケットが不可欠ふかけつだ。とく海外かいがいげの場合ばあい衛星えいせい輸出ゆしゅつ手続てつづきが煩雑はんざつになる場合ばあいおおく、日本にっぽんでの誕生たんじょう期待きたいしている」とはなしていました。


芸能げいのうプロも宇宙うちゅうビジネス参入さんにゅう

宇宙うちゅうビジネスは、わたしたちの身近みぢかなエンターテインメントの世界せかいにもすそひろげようとしています。

大手おおて芸能げいのうプロダクションは、360カメラを搭載とうさいした超小型ちょうこがた衛星えいせいげ、宇宙うちゅう空間くうかん映像えいぞう地上ちじょうにリアルタイムにおくることで、VR=バーチャルリアリティーで宇宙旅行うちゅうりょこうたのしめるサービスを展開てんかいする計画けいかく発表はっぴょうしました。

このプロダクションでは、去年きょねん宇宙うちゅう時代じだい到来とうらいけて宇宙うちゅうとエンターテインメントを融合ゆうごうしようとあらたな部署ぶしょ発足ほっそくさせました。

会見かいけんしたオスカープロモーションの鈴木すずき誠司せいじ副社長ふくしゃちょうは「バーチャルリアリティーで宇宙旅行うちゅうりょこうたのしめるようにしたい。2020ねん東京とうきょうオリンピック・パラリンピックでは、VR体験たいけんイベントの開催かいさい目指めざします」とはなしていました。

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