乳幼児と帰省 どんな事故に注意

きょうは仕事納しごとおさめ。このあと実家じっか年末ねんまつ年始ねんしごすひとおおいのではないでしょうか。やすちゅうはついゆるみがちですが、実家じっかはふだんの自宅じたく環境かんきょうちがい、どもの事故じこ一層いっそうをつけなくてはいけません。ボタン電池でんちくすりばしたり、いつのにかいなくなっていたり。ヒヤッとしたことはありませんか?
乳幼児にゅうようじれた帰省きせい、どんなてん注意ちゅうい必要ひつようなのでしょうか。
(ネットワーク報道部ほうどうぶ記者きしゃ 野町のまちかずみ)


電気でんきケトルでやけど

冬場ふゆば手軽てがるにおかせる「電気でんきケトル」。便利べんりだからと使つかっている家庭かていおおいとおもいます。ちょっとってください、大人おとな便利べんりどもの危険きけん


乳幼児と帰省 どんな事故に注意

電気でんきケトルがたおれてこぼれた熱湯ねっとうどもがやけどをするケースはあとちません。ことし6がつには、テーブルにいていた電気でんきケトルのコードを0さいどもがり、ケトルがたおれてうで背中せなかなどにおもいやけどをしました。


消費者しょうひしゃちょうが、ことし10がつまでのおよそ7年間ねんかんに「医療いりょう機関きかんネットワーク事業じぎょう」に参画さんかくしている全国ぜんこくの23の病院びょういんからせられた情報じょうほうをもとに分析ぶんせきした結果けっか電気でんきケトルなどが原因げんいんのやけどの事故じこは241けん。このうち、2歳以下さいいか乳幼児にゅうようじが75%をめています。

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電気でんきケトルのおでやけどをしたあかちゃん


電気でんきケトルの事故じこは、おもいやけどになりやすく、入院にゅういんようする中等ちゅうとうしょう重症じゅうしょう割合わりあいても、2歳以下さいいか乳幼児にゅうようじが9わりめていました。

電気でんきケトルは、最近さいきんたおれてもおれないよう対策たいさくをとった商品しょうひん販売はんばいされていますが、事故じこあとたないことから、消費者しょうひしゃちょう今月こんげつ文書ぶんしょ注意ちゅういびかけました。

はいっているのにゆかにそのままいていたり、たか場所ばしょいてコードががっていると危険きけんです。実家じっかかえったら電気でんきケトルの場所ばしょはチェックしましょう。


もっと危険きけん ボタン電池でんち誤飲ごいん

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なんでもくちれたがる乳幼児にゅうようじ大人おとなだけでらす実家じっかでは、はさみやくすりがすぐとど場所ばしょにあって、おもわずヒヤッとすることも。

じつは、誤飲ごいんしてもっと危険きけん専門家せんもんかくちをそろえるのは、家電かでん製品せいひんひろ使つかわれているボタン電池でんちです。んで体内たいない唾液だえき体液たいえきなどにれると電流でんりゅうながれ、体内たいない組織そしき破壊はかいします。


乳幼児と帰省 どんな事故に注意

生理せいり食塩水しょくえんすいなか電池でんちれる実験じっけんでは、食塩水しょくえんすいれた直後ちょくごからあわ次々つぎつぎ発生はっせいして放電ほうでんしているのがわかります。これとおなじことが体内たいないきるのです。


食道しょくどうあなひら重症じゅうしょうれい15けん

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X線えっくすせん写真しゃしん食道しょくどうっかかったコイン電池でんち

ボタン電池でんち被害ひがい実態じったいはどうなっているのか?電池でんち製造せいぞうメーカーでつく社団法人しゃだんほうじん電池でんち工業会こうぎょうかい」と東京慈恵会医科大学とうきょうじけいかいいかだいがくが、ことしはじめて全国ぜんこく調査ちょうさ実施じっししました。その結果けっか平成へいせい23ねんからおととしまでの5年間ねんかんにボタン電池でんちどもが誤飲ごいんした事故じこ939けんのぼりました。


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電池でんち誤飲ごいんくろきずついた食道しょくどう

このうち食道しょくどう電池でんちっかかり電流でんりゅうながれることで、組織そしき破壊はかいされ食道しょくどうあなくなど重症じゅうしょうのケースも15けんありました。

とく危険きけんなのは、ボタン電池でんちなかでも一回ひとまわおおきい「コインがた」とばれる電池でんち食道しょくどうっかかりやすく、電圧でんあつたかいためです。重症じゅうしょうのケースはいずれもコインがた電池でんちでした。


調査ちょうさった東京慈恵会医科大学とうきょうじけいかいいかだいがく葛飾かつしか医療いりょうセンターの小児しょうに外科医げかい大橋おおはし伸介しんすけさんは「件数けんすう予想よそう以上いじょうおおい。電池でんちんだ場合ばあい時間じかんくらいさないと、食道しょくどう粘膜ねんまくなどをきずつけてしまうので、時間じかんとの勝負しょうぶになります」と指摘してきします。

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東京慈恵会医科大学とうきょうじけいかいいかだいがく小児しょうに外科医げかい 大橋おおはし伸介しんすけさん


そのうえで、「んだ可能性かのうせいがある場合ばあいX線えっくすせん写真しゃしんればすぐにわかるので、設備せつびそなえたおおきな病院びょういん受診じゅしんしてほしい」とはなしています。

実家じっかかえったらボタン電池でんち不用意ふよういせるようになっていないか、あたらしいボタン電池でんちどものとどくところにかれていないかチェックしましょう。


風呂場ふろば溺死できし のこてて!

つづいては、小児科しょうにか専門家せんもんかもっと心配しんぱいする事故じこの1つ、お風呂場ふろばでの溺死できしです。危険度きけんどたかいのは、あるはじめた生後せいご10かげつから1さいくらいのどもで、毎年まいとしのように事故じこきています。

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ポイントは浴槽よくそうたかさとのこです。最近さいきんのお風呂ふろは、高齢者こうれいしゃがまたぎやすいように、浴槽よくそうたかさがひく場合ばあいおおく、どもの事故じこくわしい小児科医しょうにかい山中やまなか龍宏たつひろさんは、実家じっかでも注意ちゅうい必要ひつようだとうったえています。


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小児科医しょうにかい 山中やまなか龍宏たつひろさん

「1さい身長しんちょうやく75センチくらいなので、50センチ以下いかですと簡単かんたんえられて危険きけんです。そして、はなくちおおうほどののこがあれば、あかちゃんはおぼれてしまいます。大人おとなはなし夢中むちゅうになっているあいだあかちゃんが1にん風呂場ふろばき、重大じゅうだい事故じこにつながりかねません」

対策たいさくとしては、どもが滞在たいざいするあいだだけでも、風呂ふろのこててもらうこと。さらに、かぎをかけるなどどもが1にん風呂場ふろばれないように工夫くふうしてください。


実家じっかでの車庫しゃこ事故じこにも注意ちゅうい

たのしい帰省きせいにするために、くるまにはさらに注意ちゅうい必要ひつようです。祖父母そふぼくるまさいにも、チャイルドシートが必要ひつようなことはもちろんですが、いえいてからも注意ちゅうい必要ひつようです。


乳幼児と帰省 どんな事故に注意

自宅じたく車庫しゃこはいれやくるまさいに、祖父母そふぼおやくるまにはねられ、まごやわがなせてしまう事故じこ毎年まいとしのようにこっています。

ことし2がつには、静岡県しずおかけん掛川市かけがわしで、自宅じたく駐車場ちゅうしゃじょうで1さいおとこ祖父そふ運転うんてんするくるまにひかれて、死亡しぼうしました。祖父そふ自宅じたく敷地内しきちないで、くるまをバックしようとしたさいうしろにいたどもに気付きづかなかったとられています。

どもの防犯ぼうはん交通こうつう事故じこ研究けんきゅうしているセコムIS研究所けんきゅうじょ舟生ふなおい岳夫たけおさんは、こう指摘してきします。

共通点きょうつうてんは、『ここにはもういないはず』というおもみで、くるままえうしろにどもがいることに気付きづかないまましゃうごかしてしまったということ。運転席うんてんせきからちいさなどもはえにくい。死角しかくおおいんです」


どもをさきろさないで

対策たいさくには、どもの居場所いばしょを「目視もくし」で確認かくにんするくせけるとともに、くるまりの順番じゅんばんあらためることが効果的こうかてきだといます。

車庫しゃこれするのにさきどもをろすひとおおいですが、これは危険きけんです。くるまめて、大人おとなさきりてから、どもをろすようにしましょう。車庫しゃこからくるま場合ばあい同様どうようです。できない場合ばあいは、くるまうごかすまえに、どもが安全あんぜん場所ばしょにいるか、かならどもの居場所いばしょを『目視もくし』で確認かくにんしましょう」

おなじように年末ねんまつ年始ねんしおおくのひとでにぎわう商業しょうぎょう施設しせつ駐車場ちゅうしゃじょうでも、どもだけさきくるまからろさないよう注意ちゅうい必要ひつようです。


はなさないことは不可能ふかのう 事故じこきない環境かんきょうづくりを

帰省きせいするといつもはっているおやたちも緊張きんちょういとがほどけ、おや親戚しんせきとのおしゃべりに夢中むちゅうになって、大人おとなどもからはなしがちです。

どもの事故じこ長年ながねん研究けんきゅうしている山中やまなか龍宏たつひろ医師いしは、「実家じっかは、ふだんからどもに事故じここらないようととのえている自宅じたく環境かんきょうとはおおきくことなっています。帰省先きせいさきでずっとはなさずにどもを見守みまもることは不可能ふかのうです。どもの見守みまもやくを30ぷんおきにめておく、安全あんぜんをチェックしたどものあそ場所ばしょめるなど事前じぜん事故じこきない環境かんきょうととのえてほしい」とびかけています。

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