7日、アメリカ軍普天間基地に近い沖縄県宜野湾市の保育園の屋根で、アメリカの軍用機のものと見られる落下物が見つかった問題で、沖縄では、7日夜、基地の前で緊急の抗議集会が開かれるなど反発が広がっています。
7日、アメリカ軍普天間基地から300メートルほどの、沖縄県宜野湾市野嵩の「緑ヶ丘保育園」の屋根に、「US」などと書かれた長さおよそ9.5センチ、重さ200グラム余りの筒状の物が落ちているのが見つかりました。
けが人はいませんでしたが、警察がアメリカ軍に照会したところ「ヘリコプターにつけていたカバーが外れたと見られる」と回答があったということです。
このため、沖縄のアメリカ軍の司令部が置かれている「キャンプ瑞慶覧」の前では、7日夜、市民団体のメンバーなどおよそ100人が緊急の抗議集会を開き、「米軍ヘリを飛ばすな」などと声を上げました。
沖縄県の翁長知事は「一歩間違えれば重大な人身事故につながりかねず、深刻な事故であると認識している」としていて、アメリカ軍の部品と判明した場合、強く抗議する方針です。
また、宜野湾市の佐喜真市長も8日、沖縄防衛局を訪れて抗議することにしています。
沖縄に駐留するアメリカ軍は、NHKの取材に対し「落下物についての報告は認識している。深刻に受け止め調査している」とコメントしています。
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