ピラミッドに謎の巨大空間 見つかる

2017年11月02日 22時04分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

エジプトで最大とされるピラミッドの内部に、これまで知られていない巨大な空間があることが、日本などの研究チームによる最新の調査で確認されました。まだ、見つかっていない王のミイラや副葬品が納められている可能性もあり、ピラミッドをめぐる謎の解明につながると注目されています。

エジプトと日本、フランス、カナダの国際研究チームは、おととしからエジプトで最大とされるクフ王のピラミッドの構造を最新の技術で解き明かす大がかりな調査を進めています。

このうち名古屋大学と高エネルギー加速器研究機構は、宇宙から降り注ぐ「ミューオン」と呼ばれる素粒子を使い、内部をレントゲン写真のように透視する調査を行ってきました。

この結果、ピラミッドのほぼ中央にこれまで知られていない長さが30メートル以上もある巨大な空間があることを確認し、2日づけのイギリスの科学雑誌ネイチャーの電子版で発表しました。

クフ王のピラミッドは、これまでに3つの部屋が確認されていて、このうち「王の間」と呼ばれる部屋からひつぎが見つかっていますが、ミイラや副葬品はどこからも見つかっていません。今回見つかった空間が何のために作られたかは分かっていませんが、まだ見つかっていない王のミイラや副葬品が納められている可能性もあるということです。

調査を担当した名古屋大学の森島邦博特任助教は「未知の空間が見えた時はものすごいものが見つかったと興奮しました。中に何があるのかは開けてみないとわからないので、今後の調査に期待したい」と話しています。

ピラミッドの謎と発見の意義

クフ王のピラミッドは高さがおよそ140メートルと、エジプトで最大とされ、およそ4500年前、当時エジプトを支配していたクフ王の墓として建設されたと考えられています。しかし、これまでにひつぎは見つかっていますがミイラや副葬品は発見されていません。盗掘された可能性が指摘されていますが、古代エジプトの文献には隠された部屋の存在を示唆する記述もあり、謎に包まれています。

今回の発見の意義について、エジプト考古学者で名古屋大学の河江肖剰共同研究員は「歴史に残る大きな発見であることは間違いなく、いまだ見つかっていないクフ王のミイラや副葬品が見つかる可能性もある。空間の形や内部を調べることで、ピラミッドがなぜ、どのように作られたのかを解き明かす手がかりになる」と話しています。

透視調査の方法は

今回の調査で使われた素粒子「ミューオン」は、宇宙を飛び交っている「宇宙線」と呼ばれる粒子が大気と衝突してでき、地上に大量に降り注いでいます。

さまざまな物質を通り抜ける性質があるため、ピラミッドの中を通り抜けたミューオンを観測することで、レントゲン写真のように内部を透視することができます。

東京電力福島第一原子力発電所では、事故で溶け落ちた核燃料の状態を探るため、人が近づくことができない原子炉の内部を透視する調査に使われています。

さらに詳しい内容は…

今回見つかった巨大空間についての詳しい内容は、NHK総合テレビで11月4日午後9時から放送のNHKスペシャル シリーズ古代遺跡透視「大ピラミッド 発見!謎の巨大空間」でお伝えします。

※プログラムでふりがなをけっているので、 間違まちがっている場合ばあ いもあります。