ピョンチャン五輪まで100日 韓国で聖火リレー始まる

来年2月に韓国で開かれるピョンチャンオリンピックの開幕まで1日で100日となりました。韓国では聖火リレーが始まり、大会に向けた熱気が高まることが期待されています。


ギリシャで先月24日に採火された聖火は、フィギュアスケートの金メダリスト、キム・ヨナ(金妍兒)さんらによってランプに保管されて運ばれ、1日午前、インチョン国際空港に到着しました。

空港での記念式典で、韓国のイ・ナギョン(李洛淵)首相は「1988年のソウルオリンピックで韓国は世界に跳躍し、世界の冷戦構造は終わった。ピョンチャンオリンピックは韓国の平和と繁栄に寄与し、2020年の東京オリンピック、2022年の北京の冬季オリンピックへと続いていく。これは東アジアと世界の平和をより強固にするだろう」と述べました。

このあと空港からインチョン市内を結ぶ、韓国では最も長い橋の上でイ首相が聖火のトーチを第1走者に選ばれたフィギュアスケート女子の若手選手に渡し、聖火リレーが始まりました。

聖火リレーは、大会の開催年にちなんで距離は2018キロで、これを韓国と北朝鮮を合わせた人口およそ7500万にちなんで7500人がつなぎ、来年2月9日の開会式で聖火台に点火されます。

ピョンチャンオリンピックをめぐっては、韓国国民の間で関心が高まっていないと指摘されていますが、過去のオリンピックでは聖火リレーが始まると入場券の売れ行きが急速に伸びる傾向が見られたことから、組織委員会は今後、オリンピックに向けた熱気が高まることを期待しています。

ピョンチャンオリンピックは、来年2月9日から25日までの17日間の日程で行われます。


フィギュア 樋口「大切な試合、乗り越えてから」

フィギュアスケートの女子シングルはピョンチャンオリンピックの2つの出場枠をめぐり激しい代表争いが見込まれていて、樋口新葉選手(16)は去年の全日本選手権で2位に入った有力候補の1人です。

樋口選手は、3日から始まる国際大会「グランプリシリーズ中国大会」に出場するため1日朝、羽田空港から出発しました。

出発前には取材に応じ、開幕まで100日となったピョンチャンオリンピックについて「グランプリシリーズや代表選考会の全日本選手権などまだまだ大切な試合がある。そこを乗り越えてから考えたい」と話しました。

また3日からのグランプリシリーズ中国大会には、昨シーズンの世界選手権で日本勢トップの5位に入った18歳の三原舞依選手や、今シーズンシニアデビューした16歳の本田真凜選手も出場する予定です。

樋口選手は「本当に意識する相手なので、自分も負けないように頑張らなきゃとは思うが、自分のことだけに集中したい。自己ベストを出せるように、ジャンプやスピン、ステップで点数を落とさないようにして表彰台に乗りたい」と意気込みを話しました。


フィギュア 三原「1つ1つのことを大切に」

安定感のあるジャンプが持ち味の三原舞依選手(18)は、昨シーズン、四大陸選手権で優勝するなどトップ選手の仲間入りを果たし、初のオリンピック出場を目指しています。

三原選手は、オリンピックの代表選考にも関わるグランプリシリーズの中国大会に向けて1日午前、関西空港を出発しました。

出発前に取材に応じた三原選手はオリンピックの開幕まであと100日を迎えたことについて「短期間でどれぐらい自分をレベルアップしていけるかだと思う。1つ1つのことを大切にしながら過ごしたい」と決意を話しました。

また、3日から始まるグランプリシリーズの中国大会には三原選手のほか、オリンピックの代表を争う16歳の本田真凛選手や去年の全日本選手権2位の樋口新葉選手も出場します。

ライバルとの直接対決に向けて三原選手は「オリンピックに行きたい思いはすごく強いが、ほかの選手のことは気にせず、自分のことにしっかり集中したい。点数や順位はあまり気にせず、納得のいく完璧な演技ができたらいい」と話していました。


ノルディック複合 渡部「心の準備している」

スキーノルディック複合のエース・渡部暁斗選手はソチオリンピックで銀メダルを獲得し、昨シーズンのワールドカップも個人総合で3位に入るなど、来年のピョンチャン大会で金メダルを目指します。

渡部選手は今月、開幕するワールドカップに向けて羽田空港から出発するのを前に取材に応じ「4年前に比べて自分のレベルが上がり、金メダルに近づいてきたと感じる。プレッシャーは大きいがオリンピックがいつ来てもいいように心の準備をしている」と今の心境を話しました。

そして「キングオブスキーと呼ばれるためには金メダルだけでは足りないと思うので、オリンピックはもちろん、ワールドカップでも可能な限り勝ち続けて初の総合優勝を狙う」と意気込みを話しました。

渡部選手は、フィンランドでおよそ3週間の事前合宿を行って、オリンピックシーズンの幕開けとなるワールドカップに備えます。


代表選考はこれから本格化

日本は、すでにアイスホッケー女子とカーリングの男子と女子がピョンチャン大会への出場を決めています。

このうちアイスホッケー女子は前回のソチ大会に続き、2大会連続3回目の出場で、代表メンバー23人は来月決まります。

カーリング女子は、9月の日本代表決定戦で、北海道の「LS北見」が代表に決まりました。去年の世界選手権で銀メダルを獲得したチームです。女子は、競技が採用された1998年の長野大会以来、6大会連続の出場となります。
カーリング男子は、長野大会以来20年ぶり2回目の出場で、長野県の「SC軽井沢クラブ」が代表です。

そのほかの競技もこれから年明けにかけて代表が決まっていきます。

フィギュアスケートは、羽生結弦選手の大会連覇がかかる男子シングルで3枠、女子シングルで2枠、アイスダンスで1枠と3つの種目で出場枠を獲得し、団体も前回に続いての出場の可能性が高まっています。代表選手は、来月の全日本選手権の優勝者が最優先で選ばれ、国際大会の成績などを踏まえて総合的に選考が行われます。

スピードスケートは、来月下旬に長野市で行われる選考会で代表が決まることになっていますが、今月から始まるワールドカップで世界トップレベルの成績を残した選手には、選考会を前に事実上の内定が出ることになっています。

ショートトラックは、来月中旬に代表選考会が行われ、9月に行われた2つの大会の結果を合わせた総合成績で代表が決まります。

スキーとスノーボードは、昨シーズンと今シーズンの世界選手権やワールドカップの成績をもとに来年1月に各種目の代表選手が決まることになっていますが、一部のトップ選手については年内に発表を予定しているということです。

ボブスレーなどのそり競技は、来年1月中旬に代表が決まる見通しです。

バイアスロンは、女子で5つの出場枠を獲得し、今月から世界各地で行われるワールドカップの成績をもとに代表選手が決まるほか、出場枠を獲得していない男子も今後のワールドカップの成績によっては出場できる可能性があるということです。


メダル目標 複数の「金」含む9個

JOC=日本オリンピック委員会はピョンチャン大会での日本選手団のメダルの目標について、複数の金メダルを含む合わせて9個と設定しています。

冬のオリンピックで日本は自国開催となった1998年の長野大会で、いずれも過去最多となる金メダル5個を含む合わせて10個のメダルを獲得しました。

その後は、2002年のソルトレークシティー大会が銀と銅の合わせて2個、2006年のトリノ大会が金1個、2010年のバンクーバー大会は銀3個と銅2個の合わせて5個にとどまりましたが、前回2014年のソチ大会では、金メダル1個を含む合わせて8個のメダルを獲得しました。

複数の金を含む合わせて9個のメダル獲得としたピョンチャン大会の目標は、金メダルの数、総数ともに過去最高の成績をおさめた長野大会に迫るものとなっています。

具体的なメダルの候補として、まず、フィギュアスケート男子シングルで2連覇を狙う羽生結弦選手と宇野昌磨選手を挙げています。

このうち、羽生選手は今シーズン、ジャンプ構成の難度をあげることにこだわって練習を重ね、9月のシーズン初戦ではショートプログラムで自身の持つ世界最高得点を更新し、先月行われたグランプリシリーズ開幕戦のロシア大会では、わずかの差で2位となって優勝は逃したものの、自身4種類目となる4回転ジャンプのルッツを成功させさらなる進化を見せています。

宇野選手もグランプリシリーズ第2戦のカナダ大会で2位に大差をつけて優勝し、成長を見せています。

スキージャンプ女子の高梨沙羅選手と伊藤有希選手もメダル候補です。

高梨選手は前回のソチ大会では金メダル候補に挙げられながら4位とメダルに届きませんでした。その後、ワールドカップで男女通じて歴代最多に並ぶ53勝をあげるなど実績を積み上げてきました。今回は雪辱の舞台となります。

伊藤選手も昨シーズンのワールドカップで初優勝を含む5勝をあげ、総合ランキングで高梨選手に続く2位に入り力をつけています。

スピードスケートでは女子の小平奈緒選手と高木美帆選手。それに団体パシュートがメダルの候補です。

先月行われた全日本距離別選手権では小平選手が500メートル、高木選手が1000メートルと1500メートルの2種目で国内最高記録を更新するなど最高の形でオリンピックシーズンをスタートさせました。

さらに、2大会連続のメダルを目指すスキーフリースタイル女子ハーフパイプの小野塚彩那選手とスキーノルディック複合の渡部暁斗選手もメダル獲得が期待されています。

イージー・ニュース

韓国かんこくふゆのオリンピックの聖火せいかリレーがはじまる