日本にっぽん電機でんきメーカー 自動じどう運転うんてん自社じしゃ技術ぎじゅつ事業じぎょう強化きょうか

2017年10月21日 16時31分

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自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつ競争きょうそうはげしさをなか日本にっぽん電機でんきメーカーが、今後こんご世界的せかいてき市場しじょう拡大かくだい見込みこんで、自動じどう運転うんてん事業じぎょう強化きょうかしています。

このうちパナソニックは、今月こんげつ10にち横浜市よこはまし自社じしゃ技術ぎじゅつ使つかった自動じどう運転うんてんしゃはしらせ、報道陣ほうどうじん公開こうかいしました。

得意とくいとしているのは、デジタルカメラやテレビの画像がぞう処理しょりつちかったカメラの技術ぎじゅつです。自動じどう運転うんてんしゃにはわせて6つの特殊とくしゅなカメラが搭載とうさいされ、周囲しゅうい状況じょうきょう認識にんしきします。歩行者ほこうしゃ道路どうろすと、ただちに検知けんちし、ハンドルとブレーキを自動じどう操作そうさします。カメラがとらえた情報じょうほう瞬時しゅんじ処理しょりして正確せいかく認識にんしきする技術ぎじゅつ必要ひつようで、技術ぎじゅつたかめるために、今年度中こんねんどちゅう自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこうさせる実証じっしょう実験じっけんおこな計画けいかくです。

パナソニックでは、自動車じどうしゃ関連かんれんげを4年後ねんごの2021年度ねんどには、昨年度さくねんどのおよそ2ばいとなる2ちょう5000億円おくえん拡大かくだいする目標もくひょうかかげていて、自動じどう運転うんてん事業じぎょうがけん引役いんやくになるとしています。パナソニックオートモーティブ開発かいはつ本部ほんぶ水山みずやま正重まさしげ本部長ほんぶちょうは「電機でんきメーカーとして蓄積ちくせきしてきた技術ぎじゅつ競争力きょうそうりょくにつながる」とはなしています。

一方いっぽう三菱電機みつびしでんきがけるのは、日本版にほんばんGPS衛星えいせい「みちびき」の自動じどう運転うんてんしゃへの活用かつようです。「みちびき」は、位置いち情報じょうほう誤差ごさが、くるま停止ていししているときは6センチ、走行中そうこうちゅうでも12センチで、精度せいどたかさが特徴とくちょうです。

今月こんげつ17にち兵庫県ひょうごけん赤穂市あこうし事業所じぎょうしょ公開こうかいした実証じっしょう実験じっけんでは、「みちびき」からの情報じょうほうと3次元じげん地図ちずわせた位置いち情報じょうほう自動じどう運転うんてんしゃ走行そうこうさせました。くるま障害物しょうがいぶつとのあいだはわずか25センチでしたが、くるませまいコースをスムーズにはしりました。

このメーカーでは、今後こんご、ヨーロッパやアメリカでも実証じっしょう実験じっけん本格化ほんかくかすることにしています。三菱電機みつびしでんき自動車じどうしゃ機器きき開発かいはつセンターの山川やまかわ智也ともやセンターちょうは「国内こくないだけでなくグローバルにも衛星えいせい活用かつようし、高精度こうせいど自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつでリードしていきたい」とはなしています。

電機でんきメーカーの事情じじょう

電機でんきメーカー各社かくしゃ自動じどう運転うんてん分野ぶんや強化きょうかするのは、収益しゅうえきはしらだったテレビやパソコン、半導体はんどうたいなどが競争力きょうそうりょくうしなったというきびしい現実げんじつがあります。

メイド・イン・ジャパンの象徴しょうちょうでもあったこうした製品せいひんは、かつて世界せかいせっけんし、かくメーカーにおおきな利益りえきをもたらしました。

しかし、豊富ほうふ資金力しきんりょくやす人件費じんけんひ大量たいりょう生産せいさんおこな韓国かんこく中国ちゅうごくメーカーの追随ついずいけて、次第しだい競争力きょうそうりょくうしない、日本にっぽん電機でんきメーカーはあらたな事業じぎょうはしらそだてることが急務きゅうむとなっています。

そこでをつけたのが、これまでにつちかった技術ぎじゅつかすことができ、世界的せかいてき市場しじょう拡大かくだい期待きたいできる、自動じどう運転うんてんしゃ分野ぶんやでした。

ただ、この分野ぶんやもすでに海外かいがいメーカーとの開発かいはつ競争きょうそうはげしさをしているだけに、供給先きょうきゅうさきである自動車じどうしゃメーカーとの関係かんけい強化きょうかできるかや、技術ぎじゅつ開発かいはつをいちはやすすめて、いわゆる先行者せんこうしゃ利益りえきにできるかがわれています。

業種ぎょうしゅ垣根かきねこえて 世界せかい競争きょうそう激化げきか

自動じどう運転うんてんしゃ電気でんき自動車じどうしゃ登場とうじょうで、電機でんきメーカーをはじめ、さまざまな企業きぎょうがこの分野ぶんや参入さんにゅうし、業種ぎょうしゅ垣根かきねをこえた競争きょうそうはげしくなっています。

先陣せんじんったのはアメリカの大手おおてIT企業きぎょうです。
グーグルは2009ねん自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつしました。はや段階だんかいから公道こうどう走行そうこうする実験じっけんかさね、どんな条件じょうけんしたでも完全かんぜん自動じどう走行そうこうできる「かん全自動ぜんじどう運転うんてん」の開発かいはつ一気いっき目指めざすとしています。
一方いっぽう、アップルも去年きょねん12がつ自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつ開発かいはつすすめていることをあきらかにしました。

また、最近さいきんでは先月せんげつ、イギリスの電機でんきメーカー、ダイソンが、2020ねんまでに電気でんき自動車じどうしゃ発売はつばい目指めざしていることをあきらかにしました。

AI=人工じんこう知能ちのうなど技術ぎじゅつ飛躍的ひやくてき進化しんかや、欧米おうべいでの自動車じどうしゃ環境かんきょう規制きせい強化きょうか背景はいけいに、自動じどう運転うんてんしゃ電気でんき自動車じどうしゃ市場しじょう拡大かくだい見込みこまれるなか業種ぎょうしゅ垣根かきねをこえた競争きょうそう世界的せかいてきにますますはげしくなりそうです。