水銀の国際規制 水俣条約の会議 熊本の患者が根絶訴え

2017年09月29日 04時25分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

水銀の利用や輸出入などを国際的に規制する「水俣条約」の締約国による初めての会議で、熊本県に住む胎児性水俣病患者が、水銀による被害の根絶を世界に訴えました。

「水俣条約」は、水俣病の原因となった水銀による健康被害や環境汚染を防ぐため、先月(8月)発効し、今月(9月)24日からスイスのジュネーブで、150以上の国と地域の代表が参加して締約国による初めての会議が開かれています。

28日、閣僚級の会合が始まるのを前に「水俣への思いをささげる時間」が設けられ、熊本県水俣市に住む胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(61)がスピーチを行いました。

坂本さんは、「水俣病になっていなかったらいろんなことができたと思うと悔しいです。みんなどんどん悪くなっています。私も悪くなっています。これが最後だと思って来ました」と述べました。

そのうえで「患者の気持ちになってください。水俣病は終わっていません。公害を起こさないでください。女の人と子どもを守ってください。一緒に行っていきましょう」と集まった閣僚などに力強く訴えました。

また、県立水俣高校の2年生の澤井聖奈さん(16)もスピーチし、「水俣で起こったこと、コミュニティーが傷つけられたことを忘れないでください。水銀の汚染による悲惨さを繰り返さないように取り組んでいきましょう」と呼びかけました。

2人のスピーチが終わると、会場から大きな拍手が送られ、涙を流す人の姿も見られました。インドネシアの環境林業省の女性は、「坂本さんのつらい思いを知って涙が出ました。これから対策をもっと頑張っていかなければならないと感じました」と話していました。また、スイスにある国際機関で働く男性は、「水銀汚染による病気について改めて考えさせられました。水俣病と同じようなことが今後も起こるかもしれないと意識して対策を取る必要がある」と話していました。

※プログラムでふりがなをけっているので、 間違まちがっている場合ばあ いもあります。