ミャンマー西部の戦闘の影響で、少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの住民が隣国バングラデシュに避難している問題で、国連は、28日までに避難した住民が50万人を超えたと発表しました。


ミャンマー西部ラカイン州では、先月(8月)末以降、ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の戦闘の影響で、多くのロヒンギャの住民が隣国バングラデシュに避難していて、国際社会からは、治安部隊が住民を迫害しているという批判が高まっています。

UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は、28日までにバングラデシュに避難した住民が、推計で50万1000人にのぼったと発表しました。

また、IOM=国際移住機関によりますと、28日、100人以上のロヒンギャの住民を乗せてバングラデシュに向かっていた船が悪天候により転覆し、子ども9人を含む15人が遺体で見つかったということです。

人道上の危機が高まるなか、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問は、国外に避難した住民の帰還に取り組む姿勢を示していますが、入国資格の審査や戦闘で被害を受けたロヒンギャの住民の村の再建には時間がかかると見られ、50万人を超える避難民の今後については、不透明な状況が続いています。


日赤医療チームが支援

日本赤十字社の医療チームは避難民のキャンプを巡回して診察を行うなど本格的な医療支援を始めました。

ミャンマー西部のロヒンギャの武装勢力と治安部隊の戦闘の影響で、バングラデシュに避難した住民は国連の推計で50万人を超え、食料や水、それに医療の不足が深刻化しています。日本赤十字社の医師や看護師など10人はミャンマーとの国境に近いバングラデシュ南部のコックスバザールにある避難民のキャンプを巡回して、避難してきた人たちの診察にあたっています。

28日はキャンプの一角に設けられた診療スペースに下痢や発熱などの症状を訴える人たちが大勢訪れ、医師の手当を受けたり薬を受け取ったりしていました。現地は雨季で衛生状態が悪く、避難民の急増でトイレや水が不足しているため、感染症のまん延が懸念されている上、衰弱や不安を訴える人も多く、心のケアのニーズも高いということです。看護師の苫米地則子さんは「皆、非常に厳しい環境の中、暮らしてる。一度にこれだけ多くの人が避難してきている中、どのようにニーズに応えていくか課題だ」と話していました。

日本赤十字社では医師や看護師を交代で派遣し、今後4か月間をめどに支援にあたることにしています。

イージー・ニュース

ロヒンギャのキャンプで日本にっぽん赤十字せきじゅうじ医者いしゃなどが活動かつどう