ドイツ メルケル首相 4期目政権発足へ 連立交渉は難航か

2017年09月25日 11時47分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

24日投票が行われたドイツの連邦議会選挙は、メルケル首相の与党が第1党の座を維持し、メルケル首相は、このあと4期目の政権の発足に向けて2つの少数政党との連立交渉に臨む見通しですが、それぞれの政党の立場が異なることから、交渉が難航することも予想されます。

ドイツの連邦議会選挙は、開票の結果、各党の得票率は、メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟が33%、第2党で中道左派の社会民主党が20.5%で、最終的な議席は確定していないものの、いずれの政党も議席を減らす見通しです。

これに対して、難民の受け入れに反対する新興の右派政党「ドイツのための選択肢」は12.6%で、連邦議会に初めて議席を獲得し、一気に第3党に躍進することになりました。

党本部で演説したメルケル首相は、厳しい選挙結果となったことを認めたうえで、「われわれは第1党にとどまり、政権維持に向け支持を得た」と述べ、4期目の政権の発足に向けて各党との連立交渉に臨む考えを示しました。

しかし、これまで連立を組んできた社会民主党が、すでに交渉に応じない姿勢を示していることなどから、今後の交渉は、環境保護派の「緑の党」と、自由主義経済を掲げる「自由民主党」の2つの少数政党との間で行われる見通しです。

ただ、これらの政党は環境政策や難民・移民の受け入れをめぐり立場が異なるため、メルケル首相が双方を説得するのは容易ではなく、連立交渉が難航することも予想されます。

連立2大政党 大幅に議席減らす

ドイツの連邦議会選挙は299のすべての選挙区で開票作業が終わり、選挙管理委員会が日本時間の25日午後0時半ごろ、各政党の獲得議席数を発表しました。

それによりますと、中道右派のキリスト教民主・社会同盟が前回よりも65議席少ない246議席、中道左派の社会民主党が40議席少ない153議席となり、連立を組んできた2大政党が、いずれも大幅に議席を減らしました。

一方、新興の右派政党「ドイツのための選択肢」が94議席を獲得して一気に第3党に躍進したほか、前回、議席を失った「自由民主党」も80議席を獲得しました。また、「左派党」が前回よりも5議席多い69議席、「緑の党」が4議席多い67議席を獲得しています。

ドイツ連邦議会の法律で定められた議席数は598議席ですが、小選挙区と比例代表を組み合わせた特殊な選挙制度で、定数を超える議席が認められるため、今回の選挙結果を受けて、議席数は合わせて709議席となりました。投票率は76.2%で、前回の選挙よりも4.7ポイント高くなりました。

欧州選挙イヤー 右派政党が支持伸ばす

ヨーロッパではことし、オランダ、フランス、イギリス、ドイツといった主要国で相次いで国政選挙が行われ、いわば「選挙イヤー」の様相を呈してきました。選挙ではいずれも、EU=ヨーロッパ連合との関わり方や、内戦が続くシリアなど中東やアフリカからの難民や移民の受け入れの是非などが、大きな争点となりました。

まず3月にオランダで議会下院の選挙が行われ、ルッテ首相が率いる中道右派の与党と、移民の排斥やEUからの離脱を掲げるウィルダース党首が率いる極右政党・自由党が、第1党の座を争いました。その結果、与党が第1党を維持し、自由党は第2党にとどまったものの大きく議席を伸ばしました。

4月から5月にかけてはフランスで大統領選挙が行われ、現在のマクロン大統領と、移民の制限やEUからの離脱の是非を問う国民投票の実施を掲げた極右政党・国民戦線のルペン党首が決選投票に進みました。決戦投票では、マクロン大統領が勝利したものの、ルペン党首も投票総数のおよそ3分の1を獲得し、フランスの憲政史上、極右政党の候補者として最も多くの支持を集めました。

そして今回、EUの中でも最も経済が安定し、難民の受け入れに寛容だったドイツで行われた連邦議会選挙でも、優勢が伝えられていたメルケル首相が率いる与党が苦戦し、難民の受け入れに反対する右派政党「ドイツのための選択肢」が初めて議席を獲得し、一気に第3党に躍進しました。

各国で行われた選挙では、難民や移民への厳しい対応を求める右派政党が勝利こそ収めなかったものの、国民の不安や不満の受け皿となり大きく支持を伸ばす結果となっています。

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