糖尿病の疑い強い人は推計1000万人 厚労省調査

2017年09月21日 18時02分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

糖尿病が強く疑われる人が全国でおよそ1000万人に上ると推計されることが厚生労働省の調査でわかりました。1000万人に達するのは調査開始以来初めてで、厚生労働省は早期発見や予防につなげるためいわゆるメタボ健診などを積極的に受診してほしいと呼びかけています。

厚生労働省は、去年10月から11月にかけて、全国から無作為に抽出した1万1000人余りを対象に血液検査を実施しました。

その結果、20歳以上の男女のうち、「糖尿病が強く疑われる」とされた人は、男性で16.3%、女性で9.3%に上り、人数にすると推計で男女合わせておよそ1000万人に上ることがわかりました。
これは前回の平成24年に比べて50万人多くなり、平成9年の調査開始以来初めて1000万人に達しました。

また、糖尿病の可能性が否定できない「予備群」とされる人もおよそ1000万人に上ると推計されています。

一方で、糖尿病が強く疑われる人のうち、現在治療を受けている人の割合は76.6%にとどまっています。

厚生労働省によりますと、糖尿病は悪化すると合併症によって失明したり、最悪の場合、死亡したりすることもあり、早期に発見して治療を受けることが重要とされています。しかし、初期の糖尿病は痛みなどの自覚症状がないため病気に気付かない人も多いと見られていて、厚生労働省は早期発見や予防につなげるため通常の健康診断に加えて、いわゆるメタボ健診などを積極的に受診してほしいと呼びかけています。

まずはメタボ検診を

糖尿病などの早期発見や予防のため、厚生労働省が受診を呼びかけているのが、「特定健診」、いわゆる「メタボ健診」です。

内臓に脂肪が付いて生活習慣病の危険性が高まるメタボリックシンドロームに着目した健診で、おなか周りの長さの測定や血液検査を行い、病気になる危険性が高い人を見つけます。危険性が高いとされた人は、食事や運動など生活習慣の改善をサポートする「特定保健指導」を受けられます。
病気の人を見つけるだけでなく、病気になる手前の段階の人を見つけ、健康作りにつなげるのが、「メタボ健診」の狙いです。

平成20年度から、40歳から74歳までの人を対象に実施することが、健康保険組合など公的医療保険の運営者に義務づけられています。厚生労働省によりますと、メタボ健診を受診した人は年々増加していて、平成27年度は、2700万人余りとなっています。

専門家「バランスのよい食事と運動を」

国立健康・栄養研究所の瀧本秀美部長は、「糖尿病のリスクとなる肥満には特に中高年の人がなりやすく、高齢化が進み、この世代の人が増えていることから、糖尿病が強く疑われる人も増加している。特に男性は女性よりも肥満の割合が高く、50代から糖尿病が増えてくるので、若いうちからバランスのよい食事や運動を心がける必要がある。夜中まで仕事をして夜遅くに食事を取り、朝食を食べないという人も珍しくなく、長時間労働の是正や社員の健康管理など企業側の取り組みも求められる」と話していました。

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