国産の漆 安い輸入品に押され生産大幅減 文化財修復に遅れも

2017年09月19日 04時34分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

国産の漆の生産量の70%を占める岩手県二戸市で、漆の生産が大幅に減少し、文化財の修復作業が遅れるなどの影響が出ていることがわかりました。

国産漆の生産量の70%を占める岩手県二戸市では、中国などからの安い輸入品に押されて年々生産量が減少しています。

二戸市が去年からことしにかけて市内に分布する漆の木の数を調べたところ、15万2000本で、記録がある8年前に比べおよそ60%まで減っていることがわかりました。
市は、漆を採取し終わった木を伐採したあとに苗木を植えるなどの対応が十分取られず山が荒廃したことが主な原因だと見ていますが、これに伴い文化財の修復作業に影響が出ていることもわかりました。

栃木県日光市の世界遺産「輪王寺」では重要文化財である本堂の修復に必要な漆が、おととしと去年、合わせて100キロ以上足りず、作業に遅れが出ているということです。
日光社寺文化財保存会の原田正彦上席主任技師は「ことしも二戸市から漆が入ってくるのを待っている状態だ。質のよい漆が届くことを期待したい」と話しています。

国宝など文化財の修復をめぐっては、文化庁が来年度から国産の漆を使うよう通知し、このままでは必要な量が確保できず影響が広がるおそれがあることから、市は対策を急ぐことにしています。

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