米南部ハリケーン直撃 取り残された人の救出急ぐ

アメリカ南部に上陸したハリケーンに伴う大雨で、大都市のヒューストンなどでは大規模な洪水が起きていて、消防などが、浸水した地域に取り残された人たちの救出を急いでいます。


25日にアメリカ南部テキサス州に上陸したハリケーン「ハービ-」は熱帯低気圧に変わりましたが、その後も雨が降り続き、中心都市、ヒューストンなど各地で、洪水による被害が拡大しています。

アメリカの新聞、ワシントン・ポストは政府関係者の話として、これまでに少なくとも8人が死亡したと伝えました。地元の警察によりますと28日の朝までに、浸水によって自宅などに取り残された人たち、少なくとも2000人を救助したものの、今も200件近い緊急の救助要請が来ており、消防や警察が救出を急いでいるということです。

FEMA=連邦緊急事態管理庁などは28日、家に帰れず、避難場所を必要とする被災者は3万人を超えるという見通しを示していて、市内の会議場の建物には2000人を超える市民が避難し、食料や水の提供を受けています。

地元メディアはヒューストンの北西部にある2基のダムが決壊しないよう放水を始めたと伝えていて、現在、雨の勢いは弱まっているものの、29日から再び雨が強まる予報になっていることから地元当局は厳重な警戒を続けています。

これまでのところヒューストンで、日本人や日系企業に被害が出ているという情報は確認されていませんが、ヒューストンにある日本総領事館は在留邦人に対して被災地域に足を踏み入れたり、冠水した道路を車で通ったりしないよう呼びかけています。


トランプ大統領 対応を称賛

トランプ大統領は28日、ホワイトハウスで記者団に対し、「歴史的な雨量だが、対応は驚くほどうまくいっている。テキサス州の住民は粘り強く、助け合いやチームワークの精神は、すばらしい」と述べたうえで、29日、テキサス州の被災地にみずから向かう考えを示しました。
同時にトランプ大統領は、来月2日には大雨による被害が出ることが予想されている南部ルイジアナ州を訪れることを検討していることも明らかにしました。


避難した人たちは

ヒューストンの会議場には2000人を超える市民が避難しています。現地からの映像によりますと、大勢の市民がバスや徒歩で着の身着のままで到着し、中には犬や荷物を抱え、疲れ切った表情を見せる人もいました。
避難した男性は「強風が私たちを吹き飛ばし、バイクを地面になぎ倒し私の犬は空中に飛ばされてしまった。私はベンチにしがみついていました。まるで空に飛ばされる風船のようでした」と話していました。
また体が不自由な夫と逃れてきたという女性は「私たちは町の北東部に住んでいるのですが、ただ座って誰かを待つしかありませんでした。家の中がひざの高さまで完全に浸水していたのです」と話していました。

避難所の管理にあたっているアメリカ赤十字によりますと、建物には最大で5000人が収容できるということですが、すでに2600人以上が避難していて、今後も増える可能性があり、医薬品や食料などの支援がさらに必要だとしています。

イージー・ニュース

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