和歌を刻んだ土器 かな文字の成り立ち裏付けか 山梨

2017年08月25日 17時40分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

山梨県甲州市にある平安時代のものと見られる遺跡から、かな文字で和歌が刻まれた土器が見つかり、専門家は、かな文字が10世紀ごろ日本で使われるようになったことを裏付ける貴重な資料だと話しています。

「和歌刻書土器」と呼ばれるこの土器は、直径12センチほどの素焼きの皿に、かな文字で和歌が刻まれています。平安時代の集落の跡と見られる甲州市の「ケカチ遺跡」で去年5月に発掘され、古代史や日本語学などの専門家が解読などを進めていました。

記者会見した山梨県立博物館の平川南館長によりますと、作者は不明ですが、「粗末な絹糸」を意味する「しけいと」という言葉で、人と人とのはかないつながりが表現され、恋人などに寄せる思いを詠んだ歌ではないかということです。

かな文字は、紀貫之の「土佐日記」などから、10世紀ごろ日本で使われるようになったという説が有力でしたが、今回見つかった土器は、それを裏付ける貴重な資料だということです。

平川館長は「かなの成り立ちの時期には有力な仮説はあったが、決定的な証拠がなかったので、仮説を裏付ける重要な資料になりうる発見だ。また山梨で発掘されたことも、かな文字の文化の地方への広がりを示す新たな発見になる」と話しています。

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