夏の甲子園 花咲徳栄が初優勝

夏の全国高校野球は23日、決勝が行われ、埼玉の花咲徳栄高校が広島の広陵高校に14対4で勝ち、春夏通じて初めての優勝を果たしました。夏の甲子園では埼玉県勢としても初の優勝となりました。


花咲徳栄は、1回に3番・西川愛也選手のタイムリーヒットで2点を先制し、5回には、西川選手のタイムリースリーベースヒットなど打者10人の攻撃で一挙6点を挙げてリードを広げました。

花咲徳栄は、初戦から6試合連続のふた桁安打となるヒット16本で14点を奪い、決勝でも持ち味の打線が力を発揮しました。

夏の甲子園で過去3回準優勝の広陵は、投手陣が花咲徳栄打線につかまり、守備にも乱れが出て初優勝はなりませんでした。

また、準決勝までに6本のホームランを打ち、1大会での個人のホームラン数の記録を32年ぶりに更新した広陵の中村奨成選手は、23日はホームランは出ませんでしたが、3本のヒットを打ちました。

これで中村選手の今大会通算のヒット数は19本となり、昭和61年の68回大会で松山商業の水口栄二さんがマークした大会記録に並びました。


花咲徳栄 岩井監督「感謝の気持ちでいっぱい」

初優勝した花咲徳栄高校の岩井隆監督は試合後のインタビューで「選手たちは本当につらい道のりを一歩一歩、よくかけ上がってくれました。選手たちが私を信じて練習してくれた結果だと思います。ここ甲子園が打たせてくれたヒットもありました。感謝の気持ちでいっぱいです」と話し決勝の大舞台で14点を挙げた選手たちをねぎらいました。

初優勝した花咲徳栄高校のキャプテン、千丸剛選手は、「すばらしいチームメイトが自分を支えてくれて、最後に全員で優勝という2文字をつかみ取れたのでよかったです。また埼玉の人に元気を与えることができたならなおよかったと思います」と晴れ晴れした表情で話していました。また、1回に打った先制点につながるツーベースヒットについては「ここまで来たら自分たちのやってきたことを変えずに最後まで攻めていこうと思って打席に入りました。打球が抜けたときはほっとしました」とうれしそうに振り返っていました。

決勝で3安打4打点の活躍で初優勝に貢献した花咲徳栄の3番バッター、西川愛也選手は「目標としていた日本一になることができてとてもうれしいです。きょうはチームに勢いづけるバッティングができたと思います」とうれしそうに話していました。


広陵 中井監督「エラーで勢いづかせてしまった」

準優勝に終わった広陵高校の中井哲之監督は、「選手はよく頑張ってくれましたが、優勝することは簡単ではありませんでした」と話し、「記録に残らないエラーで相手を勢いづかせてしまった。ビッグイニングを作られたのに対して、自分たちが1点ずつしか返せなかったのが敗因です」と試合を振り返りました。また23日の試合はホームランなしに終わった中村奨成選手については、「悔いが残らないようにフルスイングしてほしいと思っていました。個人のためではなく、チームのためによく頑張ってくれました」と活躍をたたえていました。

広陵高校の中村奨成選手は、「優勝できず悔しいですが最高の仲間とここまで野球ができたことは楽しかったです」と大会を振り返りました。また、今大会6本のホームランを打ち、1大会での個人のホームランの記録を32年ぶりに更新したことについては、「きょうの試合に勝って記録についてもみんなで喜びあいたかったですが、それができなかったので満足できません」と悔しさをにじませていました。そして今後については、「プロ野球に行きたいと思っているので、この悔しさを忘れずに野球を続けていきたいです」と話していました。

広陵高校の先発、平元銀次郎投手は23日のピッチングについて「序盤からボールが先行するピッチングになってしまいました。腕をしっかり振ろうという気持ちで投げましたが打たれてしまいリズムを作れませんでした」と悔しそうに振り返りました。そのうえで「こんなに多くのお客さんの前で野球をするのは初めてで、甲子園でプレーできたことは人生の宝物になると思います。後輩たちには自分たちの準優勝を超えてほしいと思います」と話していました。


花咲徳栄 宿舎で祝福

花咲徳栄高校の選手たちは、23日夜、兵庫県伊丹市にある宿泊先のホテルに到着し、出迎えた大勢の人から祝福を受けました。

選手たちは、午後7時ごろ兵庫県伊丹市にある宿泊先のホテルに到着しました。ホテルの前には、地元の人など100人以上が出迎え、優勝旗を手にした選手たちがバスから降りてくると、「おめでとう!」とか「よくやった!」などと言葉をかけたり、選手と握手したりしていました。

選手たちは、地元の埼玉県加須市に戻るため、24日宿泊先のホテルを出発することにしています。

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