太陽が月と重なり、完全に隠れる皆既日食が21日、およそ100年ぶりにアメリカを横断する形で観測され、世紀の天体ショーに全米で大きな盛り上がりを見せました。


今回の皆既日食は、西海岸のオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州までの14の州で観測され、1918年以来99年ぶりにアメリカを横断する形で起きました。

このうち、太陽が隠れる時間がおよそ2分40秒と最も長い場所の一つ、中西部イリノイ州のカーボンデール市では、地元の大学がキャンパスを一般に開放して観測イベントを開催し、およそ1万5000人が訪れたほか、住宅街では地域の住民たちがパーティーをしながら観察する姿が見られました。

現地時間の午後0時ごろから太陽がかけ始め、午後1時20分すぎには太陽が月と重なって完全に見えなくなりました。その後、月の影から太陽の光が漏れて指輪のように輝くダイヤモンドリングと呼ばれる現象が見られ、住民たちは大きな歓声を上げてカメラを太陽に向け、非常に珍しい天体現象の一瞬を捉えようとしていました。

近くに住む女性は「雲の間から皆既日食が見られたので、とても幻想的でした。自然に涙が出ました」と話していました。

今回の皆既日食は、ルート上の多くの地域で天候に恵まれ、その様子を主要メディアが中継で伝えるなど、世紀の天体ショーに全米で大きな盛り上がりを見せました。


最も早く観測 オレゴン州では

今回の皆既日食をアメリカで最も早く観測できる西部オレゴン州コーバリスにあるオレゴン州立大学では特設の観測会場が設けられ、早朝から多くの観光客や地元の住民が集まりました。

現地時間の午前9時ごろから太陽の一部が欠けたように見えるようになり、次第に周囲が暗くなり始めました。そして午前10時16分ごろ、太陽が月に完全に隠れて光が閉ざされ、辺りは一瞬で夜のように暗闇に包まれました。真っ暗な状態はおよそ2分間にわたって続き、再び日ざしが戻り始めると、訪れた人たちは大きな拍手や歓声を上げて世紀の天体ショーを楽しみました。

カリフォルニア州から来た92歳の女性は「この年まで皆既日食は見たことがなく本当に楽しかった。来たかいがありました」と話していました。また、24歳の女性は「畏敬の念を感じる瞬間でした。皆既日食の姿や形は時がたてば忘れてしまうかもしれないけれど、今の気持ちは忘れたくないと思います」と振り返っていました。


14州以外の広い範囲で部分日食

皆既日食が観測できる14の州のほかにも、アメリカからカナダにかけての広い範囲で太陽が三日月のように欠ける部分日食が見られ、このうちニューヨークのタイムズスクエアでは、午後1時半ごろから太陽が欠け始め、2時半すぎにはおよそ70%が欠けました。

日食の様子をとらえようと、大勢の人がスマートフォンを空に向けて構える中、太陽の影を観察する親子もいて、思い思いの方法で天体ショーを楽しんでいました。
ハワイから来た男女のカップルは「仕事でニューヨークに来たので、象徴する場所で見ようとやってきました。日食を見ることができ、本当にすばらしいです」と興奮気味に話していました。


トランプ大統領も夫人らと観測

トランプ大統領も21日、首都ワシントンのホワイトハウスで日食を観測しました。ワシントンでは太陽が月と重なり完全に隠れる皆既日食ではなく、太陽が三日月のように欠ける部分日食が見られ、トランプ大統領は現地時間の午後2時40分ごろホワイトハウスのバルコニーに姿を見せ、メラニア夫人や娘で大統領補佐官を務めるイバンカ氏、それに息子のバロン君らとともに観測用のめがねをかけて空を見上げ、つかの間の天体ショーを楽しんでいました。

イージー・ニュース

アメリカで西にしからひがしまで「皆既日食かいきにっしょく」がえた