バルセロナでテロ 110人以上が死傷 男2人拘束

2017年08月18日 11時11分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

スペイン第2の都市、バルセロナで日本時間の18日未明、観光客でにぎわう中心部の通りに車が突っ込み、13人が死亡、およそ100人がけがをしました。警察はテロ事件と断定して現場から逃げた男の行方を捜査するとともに、事件に関与したと見られる男2人を拘束しました。

スペイン北東部のバルセロナで17日夕方、日本時間の18日午前0時ごろ、中心部にあるカタルーニャ広場に近いランブラス通りで車が人混みに突っ込み、現地の警察はこれまでに13人が死亡し、およそ100人がけがをしたことを明らかにしました。

ランブラス通りは観光客でにぎわうバルセロナのメインストリートで、地元メディアは、車はこの通りを500メートル以上暴走したと伝えています。

警察は不特定多数の人たちを狙ったテロ事件と断定したうえで、現場から逃げた男の行方を捜査しています。

また警察は事件に関わったと見られる男2人の身柄を拘束し、調べを進めていることを明らかにしました。

警察によりますと、この事件より半日余り前、現場から南西に200キロほど離れた場所で、建物が爆発して1人が死亡する事件が起き、拘束された2人はこの爆発事件にも関与した疑いが持たれています。

警察はテロ事件との関連や、ほかに事件に関わった容疑者がいないかなど全容の解明を進めています。

バルセロナに到着したスペインのラホイ首相は18日未明に会見し、「テロリストは決して、自由を愛する人々の結束を打ち負かすことはできない」と述べて、テロに屈しない姿勢を強調しました。

バルセロナにある日本総領事館によりますと、これまでのところ日本人が事件に巻き込まれたという情報は入っていないということです。

車は500メートル暴走か

ヨーロッパの複数のメディアによりますと、歩行者を次々とはねたのは白いワゴン車で、観光客などで混み合うランブラス通りをおよそ500メートルにわたって暴走したと伝えています。

それによりますと、ワゴン車はカタルーニャ広場の近くからランブラス通りの歩行者専用の道路に入り、そのまま次々に歩行者をはねながら通りを暴走したということです。

ワゴン車は、500メートルほど走ったところで、新聞などを販売する売店にぶつかって停車したということです。

また、イギリスの新聞「テレグラフ」は、警察の話として、犯行に使われた車はレンタカーだったとしたうえで、ことし6月にロンドン中心部で起きたテロ事件でもレンタカーが使われ、今回の事件の犯人らがその犯行をまねた可能性もあると指摘しています。

スペイン首相が演説「聖戦掲げるテロ事件」

スペインのラホイ首相は18日、事件が起きたバルセロナでテレビ演説を行いました。この中で、今回の事件について、「これまでに世界中のほかの都市で起きたものと同じく、イスラム教の聖戦を掲げるテロ事件だ。バルセロナに対してスペイン全体の連帯を示したい」と述べました。そのうえで、「スペイン政府は地元州政府を支援する。事件の被害者や、その家族を助けるとともに犯人の捜査にも協力すると州首相に伝えた」と述べ、今回の事件の解決にむけ、政府として全力を挙げる認識を示しました。

バルセロナ市長「おそれることは何もない」

テロ事件の現場を訪れたバルセロナのアダ・コラウ市長は18日、現地のメディアに対して、「われわれは民主主義と人権、それに共存の価値のもとに団結していて、おそれることは何もない」と述べ、テロに立ち向かう姿勢を強調しました。

「見るに堪えない光景」

事件が発生した当時現場近くのレストランにいたという女性は「警察官に突然、店を閉めるように言われ、テラスにいた客はパニックになりながら屋内に避難しました。店の扉を閉め切って中で待ちましたが、何が起きたのかわからず、テレビを見て起きていることを知りました」と興奮した様子で話していました。

同じく現場近くにいたという男性は「大勢の人の悲鳴が聞こえ、直後に車が通りを走っていくのが見えました。大勢の人たちが通りに沿って倒れていて見るに堪えない光景でした」と話していました。

IS系メディア「実行したのはISの戦士」

過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるメディアのアマーク通信は「攻撃を実行したのはISの戦士だ」と伝え、ISによる犯行だと主張しました。

そのうえで犯行の理由については、ISと戦う有志連合の参加国を狙えというISの呼びかけに応じたものだと説明しています。

一方、スペインの当局はこれまでのところ、今回の事件とISとの関係について、明らかにしていません。

日本総領事館が安全確保呼びかけ

バルセロナにある日本総領事館によりますと、日本時間の午前8時現在、日本人が被害にあったという情報は入っていないということです。日本総領事館によりますと、バルセロナにはおよそ1800人の日本人が住んでいるほか、この時期には例年、大勢の日本人が観光に訪れるということで、引き続き、情報収集を行っているということです。

日本総領事館は、現地にいる日本人に対してツイッターで安全を確保するよう呼びかけているほか、安全情報をメールで受け取ることができるサービスに登録している旅行者などに対して現場付近へは近寄らないことや、日本人の負傷者などについての情報がある場合は、総領事館まで連絡するよう呼びかけています。

車使ったテロ 欧州で相次ぐ

ヨーロッパでは、車で無差別に人をはねるテロ事件が相次いでいます。

去年7月には、フランス南部のニースで、チュニジア人の男が大型トラックを暴走させて花火を見物していた群衆に突っ込み、15人の子どもを含む86人が死亡しました。

去年12月には、ドイツの首都ベルリンの中心部でクリスマス用の買い物客でにぎわう市場に大型トラックが突っ込んで12人が死亡しました。

ことしに入ってからは、3月、イギリス・ロンドン中心部のテムズ川にかかる橋で車が歩行者を次々とはねたあと、車を降りた男が警察官をナイフで襲い、合わせて5人が死亡しました。

さらに6月には、ロンドン中心部の別の橋で、車が突然暴走して歩行者を次々とはねて8人が死亡するなど、ヨーロッパの主要都市の中心部で車を使ったテロ事件が相次いでいます。

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