ことし1月から先月までの半年間に日本を訪れた外国人旅行者は、推計で1375万人余りとなり、これまでで最も多くなりました。


日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で234万6500人で、去年の同じ月より18.2%増えました。

この結果、ことし1月から先月までの半年間の外国人旅行者は1375万7300人となりました。去年の同じ時期より17.4%増え、半年間としてはこれまでで最も多くなりました。

これは、韓国と日本を結ぶ航空路線が増えたことや、中国や台湾からのクルーズ船の寄港が増えたことが主な理由です。

国や地域別に見ますと、最も多かったのが韓国からの旅行者で、42.5%と大幅に増えて339万5900人でした。

次いで中国からの旅行者が6.7%増えて328万1700人、台湾からの旅行者が6.1%増えて228万8000人、香港からの旅行者が24.8%増えて108万3400人などとなっています。

日本政府観光局は、外国人旅行者が増えるにつれて日本の文化や伝統を体験するいわゆる「コト消費」を楽しむ人が増えていることから各地の伝統行事などを効果的にPRしていきたいとしています。


訪日旅行者増の目標達成の課題

政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に、日本を訪れる外国人旅行者を4000万人に増やす目標を掲げていますが、目標達成のためには毎年15%程度、旅行者の数を増やす必要があります。

まず課題となるのが地方への誘客です。去年、日本を訪れた外国人旅行者は過去最高の2400万人余りでしたが、外国人の宿泊人数で見ると、東京や大阪、それに京都など人気の観光地がある大都市圏がおよそ60%を占めています。特に東京、富士山、京都などの関西をめぐる、いわゆるゴールデンルートに集中しているのが現状です。このため政府は、外国人旅行者の誘致を積極的に行っている地方の団体などに対して、パンフレット作りやPRのためのツアーの開催費を支援するなど取り組みを強化することにしています。

アジア以外の国や地域からの旅行者をどう増やすかも課題です。去年、日本を訪れた外国人旅行者の内訳を国や地域別に見ますと、中国や韓国などアジアの国や地域からが全体の8割を占めています。一方、欧米やオーストラリアからの旅行者は10%台に留まっているのが現状です。欧米からの旅行者は、日本に滞在する期間が長く、1人当たりの消費額も多いため、政府は今後、誘致に力を入れることにしています。政府は、アメリカやフランスなどで旅行の商談会を開催するほか、現地の出版社や旅行会社の関係者を日本に招き、各地の伝統文化を体験してもらい誘客を進めることにしています。


爆買いは一段落 日本文化や体験に人気

いわゆる「爆買い」が一段落し、外国人旅行者1人当たりの消費額が減少傾向にある中、人気を集めているのは日本ならではの文化や体験を味わえるスポットです。

外国人旅行者の玄関口、成田空港のロビー近くに帰国間際の外国人が大勢訪れる場所があります。カプセル入りのおもちゃの販売機のコーナーです。その数およそ300台。日本のアニメのキャラクターや、すしなどの食べ物をモチーフにしたおもちゃを1個200円から500円で買うことができます。

外国人旅行者が喜ぶものを販売したいという空港からの提案を受けて、去年の7月、おもちゃメーカーが設置しました。帰国する前に、余ったお金を使ってもらおうという狙いが当たり、国内の量販店などにある通常の販売機と比べて3倍以上の売り上げがあるということです。アメリカから来た女性は、「自分の国にはこういうおもちゃはないので、とてもうれしいです」と話していました。

おもちゃメーカーでは、成田空港のほか関西空港や北海道の旭川空港などにも販売機を設置し、今後、全国各地の空港に拡大する計画です。

成田空港の管理会社の高橋修一マネージャーは、「こうしたおもちゃは海外では珍しいため人気に火がつき、売り上げが伸びている。これからも外国人に喜ばれ、売り上げにつながるものを見つけたい」と話していました。

日本食を楽しみながら海や川をめぐる屋形船も、日本ならではの文化を味わえるとして、外国人旅行者の人気を集めています。東京都内で屋形船を運航する会社で作る組合によりますと、外国人向けのホームページを立ち上げてから予約が増えたということです。最近は、英語を話すことができる船頭も船に乗り込み、観光案内や料理の説明にあたっています。

またこの日は、日本の伝統文化を間近に感じてもらおうと、獅子舞も披露されました。香港から訪れた男性は、「獅子舞がとても楽しく日本食も最高でした」と話していました。屋形船の船頭の真野薫子さんは、「外国人のお客さんにはフレンドリーに声をかけ、まるで家にいるかのように楽しんでもらえるように心がけています」と話していました。


日商会頭「ポジティブな影響」

ことし1月から先月までの半年間に日本を訪れた外国人旅行者がこれまでで最も多くなったことについて、日本商工会議所の三村会頭は記者会見で「外国人旅行者の増加の波及効果は、地方経済や交流人口の増加というものに対して極めてポジティブな影響を与えている」と述べました。

その一方で、外国人旅行者1人あたりの消費額が去年の同じ時期と比べて減少したことについて三村会頭は、「これまでは、中国人を中心に爆買いがあったので、異常だったものが正常に戻っただけだ」と述べました。

そのうえで三村会頭は、「外国人旅行者の増加は、如実に地方創生に役立つ。今後は、長期滞在の人やリピーターをいかに増やすのか、そのためには何をやったらいいのか、全体でいろんな策を考えたい」と述べ、外国人旅行者の増加を地域の再生につなげる方策を各商工会議所などとともに検討する考えを示しました。

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