韓国 北朝鮮に軍当局者や赤十字の会談提案

2017年07月17日 18時57分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権は17日、北朝鮮に対して、南北間の軍事的緊張の緩和に向けた軍の当局者による会談を今月21日に、離散家族の再会をめぐる赤十字の実務者による会談を来月1日に、それぞれ軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で行うことを提案し、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮がどのような反応を見せるのか注目されます。

韓国のムン・ジェイン大統領は今月6日、訪問先のドイツで行った演説で、朝鮮戦争の休戦から64年となる今月27日から、南北間で敵対行為を中止するとともに、朝鮮戦争などで南北に離れ離れになった離散家族の再会を行いたいなどとして、南北対話の再開に強い意欲を示しました。

これを受けて、韓国国防省は17日、記者会見を開き、「軍事境界線での一切の敵対行為を中止するため、南北の軍事当局者による会談を今月21日にパンムンジョムで行うことを提案する」と述べ、2014年以来となる軍の当局者どうしの会談を北朝鮮に提案しました。

また、韓国の赤十字も記者会見し、おととし10月を最後に行われていない離散家族の再会について、2回目の南北首脳会談から10年となる、ことし10月4日に実施するため、来月1日にパンムンジョムで南北の赤十字の実務者による会談を開催することを提案しました。

さらに、韓国のチョ・ミョンギュン(趙明均)統一相が声明を発表し、「北が朝鮮半島の平和と南北関係の発展を追求する立場ならば、われわれの提案に応じるべきだ」と強調しました。

ムン政権が南北対話の再開に向けて具体的に動いたことで、核・ミサイル開発を加速させている北朝鮮がどのような反応を見せるのか注目されます。

北朝鮮は慎重に対応検討か

北朝鮮は韓国のムン・ジェイン政権がことし5月に発足して以降、南北の対話再開に意欲を示すたびに、これに応じない姿勢を示してきましたが、今回の具体的な提案を受けて、韓国の同盟国・アメリカの出方もにらみながら、慎重に対応を検討しているものと見られます。

韓国のムン・ジェイン政権はことし5月、韓国の民間団体が人道支援のために北朝鮮側と接触することを初めて承認しました。これに対して、北朝鮮は国連安全保障理事会で新たな制裁決議が採択されたことなどを理由に受け入れを拒否しました。

また、先月10日には朝鮮赤十字会の談話を発表して、去年4月に韓国に亡命した脱北者の女性たちの送還を要求し、「無条件で送還しなければ、南北の離散家族の再会をはじめ、いかなる人道協力もありえない」と主張しました。

さらに、ムン大統領が今月6日、訪問先のドイツで行った演説で、南北対話の再開に強い意欲を示したことについて、15日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「表では南北対話をうんぬんし、裏では同じ民族に対する強力な制裁と圧迫にしがみついている」と非難する論評を掲載しました。

ただ、論評ではムン大統領が演説の中で、2000年と2007年の南北首脳会談で合意された共同宣言に言及したことについて、「前任者と異なる立場が示されたのは幸いだ」として、保守系のパク・クネ(朴槿恵)前大統領との違いにも触れています。このため、北朝鮮としては韓国で9年ぶりとなる革新系のムン政権が17日、対話再開に向けて具体的な提案を行ったことを受けて、韓国の同盟国・アメリカの出方もにらみながら、慎重に対応を検討しているものと見られます。

中国 韓国の提案を歓迎

韓国のムン・ジェイン政権が北朝鮮に対して、南北間の軍事的緊張の緩和に向けた軍の当局者による会談を提案したことについて、中国外務省の陸慷報道官は17日の記者会見で、「前向きな情報だ」と歓迎したうえで、「北朝鮮と韓国双方がこう着状態を打破し、対話を再開して好ましい条件を作り出せるよう、プラスの方向に向かってともに努力することを望む」と述べました。

その一方で、「中国政府は国際社会のすべての関係国がこうした努力を理解し支えるとともに、朝鮮半島の問題の解決に向け建設的な役割を果たしてほしい」と述べ、核やミサイル開発をめぐって対立するアメリカが、対話に踏み出すことへの期待を示しました。

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