車いすやベビーカー エスカレーターは非常に危険

10日、高松市の商業施設で81歳の男性が妻を車いすに乗せてエスカレーターを利用していたところ転落し、後ろにいた76歳の女性が巻き込まれて死亡した事故を受け業界団体は、「非常に危険な行為だ」として車いすやベビーカーでエスカレーターを利用しないよう改めて注意を呼びかけています。


この事故を受け、メーカーで作る業界団体の「日本エレベーター協会」は、エスカレーターのステップは奥行きが一般的な規格で38センチしかなく、車いすやベビーカーでは車輪が安定しないうえ、同伴の人が重さを支えきれずに転倒するおそれがあるとしています。このため、車いすやベビーカーでは、エスカレーターを利用せず、エレベーターを活用してほしいとしています。

また、協会では、エスカレーターに乗っている人に接触して転落事故を起こすおそれがあるエスカレーターでの歩行もやめるようよびかけていて、利用の際には、立ち止まった上で、手すりにつかまって乗るよう注意を呼びかけています。

日本エレベーター協会は、「エスカレーターは車いすを乗せたり歩いたりすることを前提に作られていない。誤った利用は重大な事故につながるおそれがあるので絶対にやめてほしい」と話しています。


エスカレーター事故で救急搬送 5年で6700人余

エスカレーターで転んだり落ちたりして救急搬送された人は、こうした統計をとっている東京消防庁の管内で、おととしまでの5年間に6724人に上っています。

それによりますと、東京都内では毎年1000人以上が搬送されていて、おととしは1416人が搬送されました。このうちの60%以上が65歳以上の高齢者でした。

また、事故の形態別では、転んでけがをした人が68.9%、落ちてけがをした人が26.5%で、「転ぶ」「落ちる」といった事故が90%以上を占めています。

こうした事故は全国的に起きていて、去年2月には、名古屋市の名古屋国際会議場の下りエスカレーターで70代の女性が転倒し、すぐ下にいた別の女性2人も巻き込まれ3人が病院に運ばれました。

また、3年前の12月にはJR横浜駅構内のエスカレーターで80代の男性が転倒し、下にいた30代の女性が巻き込まれてけがをしました。


ネット上では

今回の事故について、インターネットでは、「同じような状況に遭遇したことがある」といった体験のほか、車いすやベビーカーの利用者がエスカレーターを使わずにすむような環境作りが大切だといった指摘も見られました。

中には、「ベビーカーに巻き込まれて危うく落ちかけたことある」「おばあちゃんががカートでエスカレーター乗ってて倒れてきて、妹負傷した」などと同じような状況に遭遇した体験を挙げたうえで、車いすなどの利用は避けるべきだという意見が投稿されています。

一方で、「乗りたくなる気持ちはわからんでもない。エレベーターを使いたくても商業施設だと人が殺到してなかなか乗れない」「エレベーターを使わざるをえない人以外がエレベーター使いまくるからこういうことも起こる」として、車いすやベビーカーの利用者がエスカレーターを使わずにすむような環境作りが大切だといった指摘も見られました。

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くるまいすやベビーカーでエスカレーターを利用りようすると危険きけん