原料価格上昇で値上げも ”のり離れ”対策で新商品

2017年07月05日 16時41分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

生育不良などで「のり」の原料価格が上昇し、30年ぶりの高値となる中、この春、商品の値上げに踏み切った大手のりメーカーでは、消費者の“のり離れ”を防ごうと、新たな特徴を打ち出した商品の開発に力を入れています。

「のり」は海水温の上昇に伴う生育不良や、生産者の高齢化によって生産量は減少傾向が続いています。

生産者などで作る団体によりますと、収穫された「のり」をメーカーに売る際の原料価格は年々上昇し、30年ぶりの高値になっているということです。
このため、ことし4月に一部の商品を平均15%値上げした大手のりメーカーは5日、消費者の“のり離れ”を防ごうと開発した新商品の発表会を開きました。

会場では消費者の健康志向に対応して塩分を30%カットした味付けのりや、お酒のおつまみの感覚で食べられるように酢で味付けをしたのり、それに子どもの弁当向けにアニメのキャラクターの形に切り取ったのりなど、新たな特徴を打ち出した11の新商品が紹介されました。

発表会を開いた「ニコニコのり」の白羽清正社長は「価格が上がるとのりを買わない人が増える可能性があるので、気軽にのりを食べてもらえるような需要を掘り起こしたい」と話しています。

生産量日本一 佐賀でも生産者減少が悩み

のりの生産量日本一を誇る佐賀県でも生産者が減少していますが、有効な対策を打ち出せず、関係者は頭を抱えています。

有明海で盛んなのりの養殖は秋から種付けが始まり、翌年の春まで収穫が行われます。
特に佐賀県は昨シーズンののりの生産枚数が17億2000万枚余り、販売額が249億4000万円余りと、生産量と販売額ともに14年連続で日本一を誇ります。

しかし、担い手の漁業者は年々減っていて、佐賀県有明海漁協によりますと、ピーク時の昭和45年には3000人近くいた漁業者は、現在820人余りに減少し、高齢化もあって毎年数十人が廃業しているということです。

背景には、のりを製造する機械や船が大型化していることで、初期投資に数億円の資金が必要になったことや、赤潮やカビの一種でのりの細胞を破壊する「赤腐れ病」の流行などのリスクがあるため、生産量が一定しないことなどがあると見られています。

のりの漁業者が一人前になるには5年程度は必要とされ、新たな担い手がなかなか見つからず、地元の漁協なども頭を抱えています。

40年以上のりの養殖を続けてきた佐賀市の西久保敏さん(60)は「漁業者の数が減ると生産枚数がどうしても落ちてくるので、生産者の減少は食い止めたい。ただ特殊な仕事なので、のりの漁をしたことがない人が『始めます』と言ってもまず無理だ。いろんな問題が山積みだと思う」と話しています。

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