“人手不足に対応” 最新の調理用機械

2017年06月13日 16時18分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

食品の下ごしらえや調理を素早く行う、専用の機械を集めた展示会が13日から東京で始まり、外食や小売業界で人手不足が深刻化する中、調理場など狭いスペースで従業員に代わって効率的に作業する機械に注目が集まっています。

展示会には食品の加工や包装などを行う、専用の機械のメーカーなどおよそ790社が、最新の機械を展示しています。
機械の多くは、大型の食品工場などで使われる設備ですが、ことし特に注目を集めているのは、人手不足が深刻化している飲食店やスーパーの調理場など狭いスペースで従業員に代わって効率的に作業する小型の機械です。

このうち、焼き鳥の串を刺す機械は、横66センチ、縦55センチと小型で、仕込みの時間帯だけ机などに据え付けることができるように開発されました。鶏肉の真ん中に素早く、串を刺すことができます。
また、絞りたてのジュースを作るために果物の皮を1個、数秒でむくことができる機械や、海外でも人気のすしののり巻きを手軽に作る機械などが展示されています。

焼き鳥用の機械を出品した「コジマ技研工業」の小嶋道弘社長は、「昔は食品工場向けの装置が主力でしたが、最近は居酒屋向けの小さな装置の引き合いが増えています」と話していました。
また大手ファストフードチェーンの担当者は、「人手不足は深刻で、店舗に導入できる最新の設備を探したい」と話していました。

展示会は今月16日まで東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれています。

焼き鳥店は

横浜市にある焼き鳥店は、夜の営業に加え、日中は持ち帰り用の焼き鳥も販売。1日におよそ700本を売り上げています。

これまで焼き鳥の大半は、従業員が5時間ほどかけて、手作業で串に刺して下ごしらえをしていました。売れ行きは好調で、今後も販売本数の増加を見込んでいますが人手不足で社員やアルバイトは増やせないため、社長みずからも残業などで対応していました。

しかし手作業は負担が大きいと、ことし4月に、およそ200万円をかけて自動で串を刺す小型の機械を導入しました。
この機械は、横66センチ、縦55センチと小型なため狭い店内でも使うことができます。鶏肉などをトレーにセットすれば、機械が肉の中心に正確に串を刺していきます。1時間当たりに作ることができるのは120本。
手作業の1.5倍のスピードで従業員の負担の軽減につながったということです。

焼き鳥店の運営会社の西澤隆聖社長は、「仕込み作業をする人を雇おうと思っても、簡単に見つかりません。軟骨やタンなどかたい食材に串を刺すのは重労働なので、機械で仕込みができるのはとても助かります」と話していました。

人手不足が深刻な外食・小売業界は

外食や小売業界では、人手不足が深刻になっています。厚生労働省によりますと、仕事を求めている人ひとりに対し企業から何人の求人があるかを示す、有効求人倍率は、ことし4月に1.48倍となり、バブル期を超える水準になっています。

職業別に見ますと、飲食店などの「接客・給仕」は3.73倍、飲食店などの「調理」は2.94倍、コンビニやスーパーなどの「商品販売」は2.10倍と人手不足が深刻になっていて、ファミリーレストランの24時間営業の見直しなどの動きにつながっています。

求人情報会社の「リクルートジョブズ」によりますと、人手不足によってアルバイトやパートの時給も上昇し、首都圏と東海・関西の大都市圏の販売やサービス業の平均時給は、ことし4月の募集では986円と去年の同じ月と比べて28円増えています。

人手不足と人件費の上昇が進む中で、外食や小売業界では機械化などによって業務を効率化することが課題になっています。

※プログラムでふりがなをけっているので、 間違まちがっている場合ばあ いもあります。