宇宙空間で傘のように広げられる折り畳み式のアンテナを備えた世界最小クラスのレーダー衛星の開発に成功したと、千葉大学のグループが発表しました。


これは12日、千葉大学のグループが会見し、明らかにしたものです。
グループでは直径0.03ミリほどの金属の糸を編み上げ、宇宙空間で傘のように広げられる特殊なアンテナを作りだしました。
このアンテナは、広げると直径3.6メートルの円形になりますが折り畳むと縦横80センチほどの衛星の本体に格納することが可能で、レーダー衛星としては世界最小クラスの開発に成功したということです。

レーダー衛星は、カメラで地表面を撮影する光学衛星と異なり、夜間や雲がある状態でも観測できるのが特徴ですが、従来の衛星では10メートルほどあるアンテナの小型化が難しく、コストも1機、数百億円程度かかっていました。
今回の衛星は、コストが1機数億円程度となっているほか、地表面の変化を数ミリから数センチの単位で観測することが可能で、土砂災害や都市部の地盤沈下、それに橋などのインフラの老朽化などの前兆をつかめるのではないかと期待されています。

千葉大学では2020年に最初の打ち上げを目指していて、最終的には5機を打ち上げ、特定の場所を毎日、観測できる態勢を作りたいとしています。
開発の責任者で千葉大学のヨサファット教授は「低価格で作れるので多くの衛星を打ち上げることができる。災害の被害軽減などに役立てたい」と話していました。

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宇宙うちゅうかさのようにひろげるアンテナを千葉大学ちばだいがくがつくる