史上最年少で将棋のプロ棋士としてデビューして以来、公式戦で一度も負けていない中学3年生の藤井聡太四段が7日、大阪で行われたトーナメント戦で3戦全勝し、連勝記録は、羽生善治三冠らを上回り、歴代単独3位となる23となりました。


将棋の藤井聡太四段は、去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となったあと、公式戦で一度も負けることなく20連勝し、デビュー戦からの連勝記録の更新を続けています。

藤井四段は7日、大阪の関西将棋会館で「上州YAMADAチャレンジ杯」のトーナメント戦に臨み、持ち時間が20分と短い「早指し」のルールで対局を行いました。

藤井四段は初戦、2回戦と勝ち、2連勝で迎えた3戦目で宮本広志五段(31)と対局しました。ここでも藤井四段が的確な指し回しで優勢に駒を進める展開となり、午後4時38分に141手で宮本五段が投了しました。

藤井四段は、これで3戦全勝となり、デビュー戦から続く連勝記録を一気に23に伸ばしました。

日本将棋連盟によりますと、これまでの連勝記録は、神谷広志八段が30年前の昭和62年に成し遂げた28連勝が最高で、23連勝は、羽生善治三冠らの22連勝を上回り、歴代単独3位に当たります。

対局のあと、藤井四段は「1局1局全力で指してきたので、ここまで来られたのは自分でも驚きで、うれしいです。もっと強くなることを目指して頑張りたいです」と話していました。


羽生三冠「28連勝に挑戦を」

藤井四段が23連勝したことについて、これまで22連勝が最高の羽生善治三冠は、「ここまで来たら、神谷八段の28連勝に挑戦してほしいと思います」とコメントしています。


屋敷九段「ベテランのようだ」

連勝記録を歴代3位となる23勝まで伸ばした藤井聡太四段について、最年少で八大タイトルの1つ、「棋聖」を獲得した、屋敷伸之九段は「勢いのある若い棋士との対戦が多いのにもかかわらず、連勝を続けるのは、想像を超えています」と新記録に驚いていました。

そして、ここまで連勝記録を伸ばした理由について、「最初の頃は終盤の力がすごいと聞いていたが、中盤から自分のペースに持って行く力もすごい。勝負が有利になると、『早く勝ちたい』とか『安全に勝ちたい』という欲が出てくるものだが、きちんと、勝ちを確実にする力がある。棋譜だけ見ると、ベテランの強い棋士のようだ」と評価しました。

そのうえで、今後、連勝記録の更新とともに、期待がかかるタイトルの獲得については「トーナメントを勝ち進むにつれ、中堅やベテランの棋士との対戦が増え、相手もどんどん強くなっていくので、そこを勝ち抜けるかではないか」と話していました。


早ければ今月中に28連勝も

日本将棋連盟によりますと、藤井四段は、このあとも対局が続き、今月中に歴代1位タイとなる28連勝に達する可能性があります。

7日の対局で連勝記録を23に伸ばした藤井四段は、次は今月10日の対局に臨む予定です。この日は、今期から新たにタイトル戦に加わった「叡王戦」の予選が行われ、藤井四段はトーナメントの初戦に勝てば、もう1回対局があり、いずれも勝った場合、連勝記録は25と歴代単独2位となります。

その後も、「順位戦」や「王将戦」の予選などが予定され、すべてに勝ち続ければ、今月21日に歴代1位タイとなる28連勝に到達することになります。


異例のグッズ販売も

日本将棋連盟ではファンからの要望を受けて、7日から、藤井四段の初めての公式グッズとなる揮ごう入りの扇子の販売を、東京と大阪の将棋会館で始めました。

扇子には藤井四段が、みずから筆を取った「大志」の文字が印刷されていて、連盟によりますと、藤井四段が自分で選んだ言葉だということです。

発売初日の7日は、大阪の関西将棋会館の売店に、正午の開店前から、扇子を求めて大勢のファンが詰めかけ、急きょ整理券が配られるほどの人気で、販売開始から1時間ほどで完売となりました。

また、東京の将棋会館でも、30分ほどで売り切れたということです。プロ入り間もない棋士の扇子が作られるのは異例だということです。

購入した63歳の男性は「きょうは朝早くから来ました。『大志』の文字自体は、中学生らしくて、かわいらしい感じがします。どんどん勝ってほしいです」と話していました。

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