深海しんかい探査たんさ国際こくさいレースへ 日本にっぽんチームの探査機たんさき潜水せんすい試験しけん

2017年05月24日 06時23分

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ふか数千すうせんメートルの深海しんかいねむ海底かいてい資源しげん本格的ほんかくてき開発かいはつにつなげようと、アメリカの財団ざいだんなどがことし9がつからひら深海しんかい探査たんさ国際こくさいレースにけて、日本にっぽんから出場しゅつじょうするチーム、「KUROSHIO」が、レースよう開発かいはつした深海しんかい探査機たんさき潜水せんすい試験しけんを23にち静岡県しずおかけんおき駿河湾するがわんおこないました。

深海しんかい探査たんさ国際こくさいレースに日本にっぽんから出場しゅつじょうするのは、東京大学とうきょうだいがく海洋研究開発機構かいようけんきゅうかいはつきこう三井造船みついぞうせんなどでつくるチーム、「KUROSHIO」です。チームでは23にち静岡県しずおかけん沼津市ぬまづし沖合おきあい、およそ10キロの駿河湾するがわんで、レースよう開発かいはつした無人むじん深海しんかい探査機たんさき潜水せんすい試験しけんおこないました。

深海しんかい探査機たんさきは、音波おんぱ探知機たんちきやセンサーを使つかって、周囲しゅういにある障害物しょうがいぶつみずながれの状況じょうきょう把握はあくしたうえで、みずからどこにすすめばよいか、自律的じりつてき判断はんだんしながら地形ちけい探査たんさおこなうのが特徴とくちょうです。23にち試験しけんでは、水深すいしん200メートル付近ふきんでおよそ3.5キロにわたり、海底かいてい起伏きふくなどを正確せいかく測量そくりょうできるか確認かくにんしました。

深海しんかい探査たんさ国際こくさいレースは、ヨーロッパの石油会社せきゆがいしゃ大手おおて、ロイヤル・ダッチ・シェルとアメリカの民間みんかん財団ざいだん、XPRIZEがひらくもので、世界せかいの21のチームがことし9月以降がついこう水深すいしん2000メートルの海底かいていで、16時間じかん以内いないに100平方へいほうキロメートル以上いじょう海底かいてい地形図ちけいず作成さくせいできるか、海底かいてい重要じゅうようなポイントについて写真しゃしんを5まい撮影さつえいできるかをきそいます。

チームの共同きょうどう代表だいひょうつとめる海洋研究開発機構かいようけんきゅうかいはつきこう中谷なかたに武志たけしさんは、「レースまでの時間じかんかぎられているが、試験しけん修正しゅうせいかえして確実かくじつ探査たんさおこなえる環境かんきょうととのえ、日本にっぽん技術力ぎじゅつりょく世界せかいしめしたい」とはなしていました。

深海しんかい探査たんさめぐっては、ふか数千すうせんメートルの海底かいてい希少きしょう金属きんぞくなどの資源しげんねむっていることが、ここすうねん日本にっぽん近海きんかいでも相次あいついで確認かくにんされていますが、これまでの深海しんかい探査機たんさきでは調査ちょうさできる範囲はんいせまいことが商業化しょうぎょうかけた課題かだいになっています。

このため、今回こんかい国際こくさいレースは、深海しんかいねむ海底かいてい資源しげん本格的ほんかくてき利用りようけて、いま世界的せかいてきもとめられている、海底かいてい状況じょうきょう短時間たんじかんくわしく調しらべることができるあらたな技術ぎじゅつ開発かいはつうながねらいで企画きかくされました。

また、海底かいてい油田ゆでんガスがすでん開発かいはつめぐっても、この10ねんほど、これまでにあまりけられていない、水深すいしん300メートルよりふか深海しんかいでの開発かいはつ世界せかい各地かくち急速きゅうそくすすんでいます。

こうしたなかで、ひろ範囲はんいみじか時間じかん調査ちょうさできる無人むじん探査機たんさきのニーズがたかまっているほか、水深すいしんふか場所ばしょで、パイプラインの敷設ふせつ点検てんけんができる無人むじんロボットなどのニーズもたかまっています。

アメリカの調査会社ちょうさがいしゃによりますと、深海しんかい使つかえる無人むじん探査機たんさき無人むじんロボットの世界せかい全体ぜんたい市場しじょう規模きぼは、2015ねんにはおよそ200億円おくえんでしたが、2020ねんにはおよそ370億円おくえんたっすると予想よそうされ、5年間ねんかんで2ばいちかくに急拡大きゅうかくだいすると見込みこまれています。市場しじょう拡大かくだい見込みこんで、日本にっぽんでも開発かいはつ活発化かっぱつかしていて、くに造船ぞうせん会社がいしゃ重工じゅうこうメーカーなどが連携れんけいして、商業的しょうぎょうてき資源しげん探査たんさ効率的こうりつてきすすめることができる総合的そうごうてきなシステムの開発かいはつなどをすすめています。