疑惑続出のトランプ大統領 政権運営に不透明感も

2017年05月18日 05時10分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

アメリカのトランプ大統領がFBI=連邦捜査局の長官に元側近への捜査をやめるよう求めていたと報じられるなど疑惑が次々と浮上し、野党・民主党が追及を強めていて、一部からはトランプ大統領の弾劾を求める声も出るなど今後の政権運営に不透明感も漂い始めています。

アメリカの複数のメディアはトランプ大統領がことし2月、FBIの長官だったコミー氏に対し、ロシアとの関係をめぐって辞任した元側近への捜査をやめるよう求めていたと報じ、捜査妨害にあたるとする批判が出ています。

さらに、トランプ大統領がロシアに漏らしたとされる機密性の高い情報は同盟国のイスラエルから提供されたものだと報じられ、両国の関係に影響を与えかねないという見方も出ています。

こうした中、トランプ大統領は17日、演説で、「歴史上、メディアによってこれ以上悪く、不公平に扱われた政治家はいない」と述べ、メディアへの不満をあらわにしました。

一方で、野党・民主党は真相究明のため特別検察官の任命や独立調査委員会の設置を改めて要求するなど追及を強めています。

また、与党・共和党も事実関係を確認するため、議会下院の委員長が今月24日にコミー氏に議会で証言するよう要請したほか、コミー氏とトランプ大統領の会話記録を提出するようFBIに求めました。

さらに、民主党の一部からはトランプ大統領の弾劾を求める声も出ているほか、アメリカメディアによりますと、「事実なら弾劾に値する」という認識を示す共和党の議員も出てきたということです。

アメリカメディアは「混乱が続き、医療保険制度改革いわゆるオバマケアの見直しや税制改革などの実現も一層難しくなる可能性がある」と指摘するなど、今後の政権運営に不透明感も漂い始めています。

ホワイトハウス報道官 改めて否定

ホワイトハウスのスパイサー報道官は、17日、記者団に対して、トランプ大統領がFBI=連邦捜査局の長官だったコミー氏に対し、元側近への捜査をやめるよう求めていたとメディアが伝えていることについて、「実際に起きたことを正確に描写していない」と述べ、改めて否定しました。

議員からはさまざまな声

トランプ政権に関する疑惑が連日、浮上している事を受け、議員からはさまざまな声が上がっています。

野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務は「この2週間に起きたことは政権に対する私の信頼を揺るがすものだった。次から次へと疑惑が浮上する」と述べて批判しました。
そのうえで、「今こそアメリカはあなたがたを必要としている」と述べて、一連の疑惑を解明するため特別検察官の任命をともに働きかけるよう、与党・共和党の議員に求めました。

また、民主党下院のグリーン議員は17日、議場で演説し、「司法妨害を理由に大統領の弾劾を求める。誰もこの国では法を超越した存在ではなく、それは大統領も例外ではない」と訴えました。

一方、与党・共和党のライアン下院議長は会見で、「何人かが大統領に傷をつけようとしているのは明らかで、だからこそわれわれは判断を下す前に正しい情報収集を行う。下院の委員会がメモの提出を要求したので、今後はコミー氏に事情を聞きたくなるはずだ。責任を持ってしっかりと事実関係の確認に取り組む事がわれわれの仕事だ」と述べて、冷静な対応が重要だと強調しました。
会見の最後に記者から、「まだトランプ大統領を信頼しているのか」と問われたライアン議長は、伏し目がちに「そうだ」とだけ答え、会場をあとにしました。

大統領支持率 就任後最低水準に

各種の世論調査の平均値を掲載しているアメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、トランプ大統領の支持率は今月17日の時点で39.9%となっています。

FBIの長官だったコミー氏が解任される前の今月3日の時点では43.6%でしたが、その後、支持率は低下し、ことし1月の就任以降では最低水準となっています。

※プログラムでふりがなをけっているので、 間違まちがっている場合ばあ いもあります。