本格的な梅雨の時期を前に、気象庁は大雨や洪水などによる災害に警戒や注意が必要な時間帯を色分けした表で示す新たな情報を、17日午後からホームページで公開することになりました。


大雨や洪水などの気象警報や注意報を発表する際、気象庁はこれまで警戒や注意が必要な期間について、「昼すぎまで」や「今夜遅くにかけて」などと文章で伝えていました。

これをさらにわかりやすくするため、気象庁は警戒や注意が必要な時間帯を色分けした表で示す新たな情報を17日午後1時からホームページで公開することになりました。

具体的には、24時間先までの時間帯を3時間ごとに区切り、注意報が発表され注意が必要になる時間帯は「黄色」で、警報が発表され警戒が必要になる時間帯は「赤」で、特別警報が発表され最大級の警戒が必要になる時間帯は「紫」で示します。

また、すでに発表している注意報を警報に切り替える可能性が高い場合は、「大雨」や「暴風」などの欄に赤で斜線をつけるほか、予想される「1時間の最大雨量」や「最大風速」と「風向き」、波の高さ、それに高潮の潮位の見通しについて3時間置きに示すことにしています。

気象庁気象防災情報調整室の太原芳彦室長は「この情報で危険度や切迫度が高まる時間帯が一目でわかるようになる。梅雨の出水期はこれからが本番なので、早め早めの防災行動につなげてほしい」と話していました。


台風10号 岩手 岩泉町では

実際の災害で今回の情報がどう出るのか、去年8月30日、岩手県岩泉町に大きな被害をもたらした台風10号を例に見てみます。

気象庁などによりますと、台風10号は、去年8月30日の午後6時前、観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸し、これとほぼ同じころに岩手県岩泉町の小本川が氾濫して、川沿いにあった高齢者グループホームでお年寄り9人が死亡するなど、大きな被害が出ました。

この台風が上陸するおよそ13時間前の午前5時19分、気象庁は岩泉町に大雨警報と暴風警報を発表しました。

この時点で、今回の情報がどう出るのかを見てみますと、まず大雨警報のうちの土砂災害については、30日午前6時から翌31日の午前6時にかけて「赤」で表示され、警戒が必要になるとしています。

また、1時間の最大雨量は、正午から午後3時までは50ミリの非常に激しい雨が、午後3時から午後9時までは80ミリの猛烈な雨が予想されています。

この時間帯に「大雨警報の浸水害」と「洪水」について表示が「黄色」から「赤」に変わり警戒が必要になることを示しているほか、このうち洪水には「赤」の斜線がつけられ、この時間帯より前に注意報が警報に引き上げられる可能性が高いことを示しています。

このほか、暴風は、陸上では、正午から午後9時にかけて北東から東寄りの風が非常に強まって20メートルから25メートルの最大風速が予想され、警戒が必要になる見通しとなっています。

一方、前日の夜から発表されていた波浪警報については、30日は終日、警戒が必要な「赤」の表示が続き、特に午後3時から翌31日の午前0時にかけては波の高さが10メートルの猛烈なしけになると予想されています。

また、高潮についても正午から午後9時にかけて1.2メートルの潮位が予想され、高潮注意報が警報に引き上げられる可能性が高いことを示しています。

イージー・ニュース

気象庁きしょうちょう 大雨おおあめなどにをつける時間じかんをわかりやすくつたえる