eu離脱交渉方針争点の英総選挙-与党が議席伸ばせるか

2017年04月19日 04時15分 NewsWebEasy
仮名がなレベル

イギリスのメイ首相は18日、EU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けたみずからの交渉方針を争点に、総選挙を前倒しして、ことし6月に行いたい考えを示しましたが、今も離脱をめぐるイギリスの世論は割れており、メイ首相が思惑どおり議席を伸ばせるのか注目されます。

イギリスのメイ首相は、ロンドンの首相官邸で緊急の会見を行い、2020年に予定されていた総選挙を前倒しして、ことし6月8日に実施したいという意向を明らかにしました。

その理由についてメイ首相は、みずからが示したEU離脱交渉の方針に野党が否定的な対応をとっていると批判したうえで、「今総選挙を実施しなければ政治ゲームが続くことになる。野党の対応はヨーロッパとの交渉にあたる政府の立場を弱めることになる」と説明しました。

総選挙を前倒しして実施するには、議会の3分の2の賛成が必要で、議会下院では19日に審議が行われる予定ですが、最大野党の労働党も賛成する考えを示していることから、メイ首相の意向どおり、前倒しが決まるものと見られます。

最新の世論調査では、与党・保守党を支持すると答えた人は44%で、野党・労働党の23%を大きく上回っているため、メイ首相としてはこのまま総選挙に勝利して支持基盤を固めたうえで、EUとの離脱交渉にのぞみたい思惑だと見られます。

一方、EU離脱をめぐっては、今も40%を超える人が反対と答えるなど世論は割れたままで、メイ首相が思惑どおりに議席を伸ばせるかどうか注目されます。

離脱反対のスコットランド首相「戦う」

イギリスのEUからの離脱に反対してきたスコットランド自治政府のスタージョン首相は、「メイ首相の発表は、すべてが自分の政党のため、小さな私利私欲のためであり、国全体の利益のためではないことは明らかだ。彼女に同意しない人たちを排除し、国をますます右傾化させるために自由な裁量を得ようとしているのは明白だ」と批判しました。

そのうえで、「前回の総選挙でわれわれの党が獲得したすべての議席を守り、この選挙を勝利するために戦っていく」と述べ、総選挙に向け、みずからが率いるスコットランド民族党への支持を呼びかけていく姿勢を強調しました。

さらに、イギリスからの独立の是非を問う2度目の住民投票を行うことをイギリス政府に求めていく方針について、「住民投票を求める立場は変わらず、この選挙戦でも明らかにしていく。保守党政権がわれわれの未来を決めるのではなく、われわれがスコットランドのための未来を決めるべきときだ。選挙を通じてその方針を訴え、それは選挙後も変わらない」と述べ、独立の是非を問う住民投票の実施を求める方針は変わらないと強調しました。

EU側「離脱交渉に影響ない」

EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領の報道官は「イギリスの総選挙によって、EU加盟27か国の計画が変更されることはない」と述べイギリスとの離脱交渉に影響はないとの考えを示しました。
EUは今月29日に臨時の首脳会議を開いて、EUとしての交渉の方針を決定する予定で、早ければ来月下旬にもイギリスとの交渉を始めるとしています。

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