一連の熊本地震の発生から14日で1年になります。この間、避難生活による体調の悪化などで亡くなる「災害関連死」と認定された人は、熊本県と大分県で合わせて169人に上っていて、およそ4万7000人が仮設住宅などで避難生活を続ける中、災害公営住宅の整備など生活環境の向上が課題になっています。


一連の熊本地震で犠牲になった225人のうち、50人は建物の下敷きになるなど地震が直接の原因で死亡しましたが、避難生活による体調の悪化などで亡くなり、市町村から「災害関連死」と認定される人は増え続けていて、これまでに、熊本県で166人、大分県で3人の合わせて169人に上っています。

住宅の被害は、全壊と半壊、一部損壊を合わせると、およそ20万棟に上り、熊本県では今もおよそ4万7000人が仮設住宅やいわゆる「みなし仮設」などで避難生活を続けています。

熊本県益城町の仮設団地では先月、61歳の男性が死亡しているのが見つかり、誰にもみとられずに亡くなる孤独死と見られるケースも出ています。

熊本県では、仮設住宅の入居期限が終わる来年春ごろを目標に、12の市町村で、およそ1000戸の災害公営住宅が整備される計画で、住民の生活環境の向上が課題になっています。

さらに、熊本市内と阿蘇方面を結ぶ国道など12か所で通行止めが続いているほか、JR豊肥線と南阿蘇鉄道も一部の区間が運休していて、交通インフラの復旧も課題になっています。


「1年は長かったようで短い」

およそ1300人が避難生活を続ける、熊本県益城町小谷にある県内最大規模の仮設住宅では、一連の地震の発生から1年となる14日、午前6時すぎに太陽が昇りました。

この仮設住宅で暮らす63歳の会社員の男性は「自宅は全壊しました。地震からの1年は長かったようで短かったです。今後は、くよくよしていてもしかたがないので、前向きになりたいと思います」と話していました。

また、犬の散歩をしていた76歳の女性は「落ち着かないですね。同じ所に家を建てたいと思っていますが、どうなるかまだわかりません」と話していました。


夫を亡くした女性「苦しい1年」

一連の熊本地震で西原村にあった自宅が全壊し、当時83歳だった夫の重義さんを亡くした大久保瑞子さんは、西原村の仮設住宅に移り住み、息子家族と5人で暮らしています。

大久保さんは「私にとっては苦しい1年でした。1年たってもやはりおじいちゃんがいないのが苦しい。おじいちゃんには、残った家族を守ってくださいとお祈りしています。全国の皆さんの支援には本当に感謝しています」と話していました。

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